過去から未来まで渡り歩くことに…冒険のスケールがアップした2作目
◆『タイムトラベラー ウォーリーをおえ!』(1988年)
「れきしってほんとわくわくするよね!」と読者に語りかけるウォーリー。前作では世界旅行をしたウォーリーですが、今作では石器時代から人類が宇宙に進出した未来までタイムトラベルすることに。
古代エジプトでは、ピラミッドの作業員が数人がかりで小さなピラミッドを動かして遊んでいたり、アメリカのゴールラッシュの時代には、サボテンが走って向かっていったりする場面があります。このように奇想天外なおかしさを存分に味わえるのが2作目「おえ!」の醍醐味。
ちなみに本作は日本の戦国時代もセレクトされており侍同士の争いが描かれています。しかも“逃げ回った足軽が一番偉くなった”という皮肉が利いた説明つき。もちろんウォーリーだけでなく、足軽を探すことも忘れずに。
2022.10.29(土)
文=文月/A4studio