秋が深まり、気持ちもゆったり。旅をしたい気分が高まってきました。

 紅葉や秋祭り、収穫のよろこびなど、日本にはたくさんの美しい秋の絶景・風物詩があります。

 そんな「秋の絶景」を集めた「いつか行きたい! 『日本にしかない風景』再発見」2021年秋篇に、新たな景色を追加して、2022年版をお届けします。

 四季があり、自然の移ろいを感じられる日本。各エリアの観光の達人が選ぶ、その地に息づく秋の景色をお楽しみください。

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆奥只見湖遊覧船

 奥只見湖は、貯水量6億立方メートルを誇る国内最大級の人造湖。湖には遊覧船が運行しており、湖上でクルージングを楽しみながら秘境の美景を堪能できる。

 「長いトンネル(奥只見シルバーライン)を抜けると目の前には、2,000メートル級の山々が赤や黄色に色づいた、ダイナミックな紅葉の眺望が広がります。

 また、湖畔を彩るブナ林やカエデ、ナナカマドなどの葉が湖面に映る、美しい光景も見どころです。

 さらに、山には万年雪が残っているため、紅葉の最盛期には山頂に雪、中腹以下は紅葉といった、雪と紅葉が織り成す景観も楽しめます」(新潟県観光公式サイト「にいがた観光ナビ」担当スタッフ)

※見ごろの時期:10月中旬~11月上旬

奥只見湖遊覧船(おくただみこゆうらんせん)

所在地 新潟県魚沼市湯之谷芋川字大鳥1317-3
https://niigata-kankou.or.jp/spot/8397

◆中野邸記念館の紅葉

 中野邸記念館は、石油王・中野貫一氏と忠太郎氏の親子二代で築造した邸宅と庭園。明治時代の代表的木造建築物であり、約12,000坪の広大な庭園には約130種2,000本のモミジが植えられている。

「モミジを中心に全国の銘木や名石を集めて、40年という長い歳月をかけて築庭された庭園です。樹木に多くの作為をせず、自然のままの姿で四季折々に楽しめるように、造られています。

 庭園内に広がる小川や石畳に落ちるモミジの葉が、より一層、美しさを際立たせています」(「にいがた観光ナビ」PR担当スタッフ)

中野邸記念館の紅葉(なかのていきねんかんのこうよう)

所在地 新潟市秋葉区金津598
http://www.nakanotei-muse.com/index.html

2022.10.12(水)
文=佐藤由樹