ロングインタビューで明かされる天海祐希の「源泉」
女海賊・アンヌと、大泥棒・石川五右衛門が12年の時を経て再び帰ってくる! 劇団☆新感線42周年興行・秋公演の「薔薇とサムライ2-海賊女王の帰還-」は、2010年に上演された「五右衛門ロック」シリーズの作品「SHINKANSEN☆RX『薔薇とサムライ~GoemonRock OverDrive』」通称「薔薇サム」)の続編。
今作では、天海祐希さん演じるアンヌが国王になった王国で新たな危機に直面するというストーリー。アンヌの白髪に白のドレス姿というビジュアルからも、女王の貫禄がうかがえる。
CREA WEBでは、天海さんに12年ぶりとなる「薔薇サム」への意気込みやコロナ禍の中での舞台への思い、また「不安に思うことはほぼなくなった」という思考術や、若い世代の人たちに伝えたいことなどをうかがった。
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荒唐無稽で、ゲラゲラ笑えて、最後にはスカッとできる
――昨日(取材は7月中旬)、キャストの皆さんとの初の本読みが行われたそうですが、感触はいかがでしたか?
楽しかったですよ~。「これこれ! 帰ってきた」って感じがしました。これだけの素晴らしいメンバーが集まっているんだもの、面白くなる以外の何ものでもないじゃないですか!
――12年ぶりのアンヌには、すぐに戻れましたか?
前回もご一緒した古田新太さんや(高田)聖子ちゃん、新感線の劇団員の皆さんがいてくれるので、12年の時が経っているとは思えないくらい違和感がなく、自然に物語に入れました。
――天海さんは「薔薇サム」という作品の魅力はどんなところにあると思いますか?
古田さん演じる石川五右衛門が七つの海を股にかけて海外まで行き、そこで女海賊のアンヌが国王になるまでをサポートして――という割と荒唐無稽なお話なので、小難しいことを考えず、純粋に楽しめるところかな。
それに今回は生バンドが入る“音モノ”R(ROCK)シリーズ公演なので、バンドの皆さんによるロック調の音楽があり、歌あり踊りありでゲラゲラ笑えて、最後にはスカっとできると思いますよ!
2022.09.15(木)
文=根津香菜子
撮影=鈴木七絵
ヘアメイク=林 智子
スタイリスト=えなみ眞理子