うちの子ベストショット①

「1才の誕生日。ファンの方がくれたきりんの被り物を被ってくれました。少し嫌そう」(ほしのディスコさん)

――YouTubeの公式チャンネルに引っ越しの動画を公開されていますが、あの時にはすでに猫と暮らすことを視野に入れていたんですか。

 そうですね。猫を飼えることを条件に、まず物件を探して。あと、歌いやすい壁の厚さを条件にやっと見つけて引っ越して。みゅうくんが生まれたのは2月28日なんですけど、3月には一緒に暮らしていましたね。

 保護猫っていう選択肢ももちろんあったんですけど、今までいつも捨て猫を拾っていた分、自分からどうやって受け取りに行ったらいいのかわからなくて。生まれ育てたところから引き取れるほうが安心なのかなと思って、ブリーダーさんから譲り受けることにしました。

――コロナ禍で歌の活動を始めたことによって、ほしのさんを取り巻く状況はすごく変わりましたよね。

 すべてYouTubeを始めたのがきっかけですね。やってなかったら、まだ猫は飼えてなかったと思います。コロナが始まった頃は家賃も払えないくらいの収入しかなくて、芸人を辞める選択肢も頭に入れなきゃなくらいまで悩んでたんです。

 で、自粛期間中、前にコンビを組んでた元相方から「時間が空いてるならYouTubeやってみない?」って誘われて。YouTuberとして大食い企画とかバッティングセンターで何回(球を)打ち返せるかとかいろんな企画をやってました。

 最初はその1つとして歌ってみたの動画をあげただけで、歌でやっていこうという気持ちはなかったんですけど……そこから一本槍ですね(笑)。

うちの子ベストショット②

「1才を過ぎてどんどん凛々しい顔つきになってきました。ciaoチュールのCMを狙っています」(ほしのディスコさん)

――幅広いことにチャレンジできるのも、芸人さんのいいところですよね。みゅうくんが自宅へやってきた時の様子はいかがでしたか。

 人も外もほとんど知らない状態だったので、自宅へ連れ帰ろうとした時に鳴きまくられてしまって。タクシーで(家まで)帰ったんですけど、車内でもずっと鳴いてました。ブリーダーさんから用意したほうがいいものは事前に全部教えてもらっていたので、いろいろと準備しましたね。

 ケージは絶対に必要ですって言われたので、3,000〜4,000円くらいのものを通販で買ったら不良品一歩手前みたいな強度のものが来ちゃいまして。子猫のうちはそれでも大丈夫だったんですけど、今は勝手に扉を開けまくられてるので、そろそろ買い換えるかケージ自体をやめるか考えないとなって思ってます。

 あと、トイレはブリーダーさんのところで使ってたもので、猫砂もごはんも同じものにしました。今はみゅうくんへの愛に溢れているので、お金をかけるのもいとわないというか。

――ということは、いいなと思うものを見つけるとすぐ買ってしまう?

 (ネット検索で出てくる高い値段の)上のほうから買っていく感じです。カナダのグレインフリーのごはんを買ったんですけど、みゅうくんには合わなかったみたいで全然食べてくれませんでした(笑)。

 あと、三四郎の相田さんからいいよって薦められて、自動で砂を入れ替えてくれる自動トイレを飼ったんです。真っ白いGANTZみたいな球体で7万円したんですけど、砂を入れ替える音が怖いみたいで一度も使わないまま、ずっとリビングに置いてあります。……なんでも買えばいいってもんじゃないですね。

2022.07.30(土)
文=高本亜紀
撮影=山元茂樹
写真=ほしのディスコ