ワインから海鮮まで。お土産も揃う活気溢れる名店
◆柿崎商店(かきざきしょうてん)

驚きの吸引力だ。人が店内に、車が駐車場に、どんどん吸い込まれていく。
「うち、地元客が8割以上じゃないかな」と社長の柿崎幸司さんが言うが、地元民に愛されている店は、観光客にとっても欣喜雀躍間違いなし。

訪れた日は町のスーパーなどでは、見当たらない余市産のナチュラルワインなども並んでいた。

だが、柿崎商店と言えば、なんと言っても海鮮である。目の色が違う、身の張りが違う。形のいいヒラメが1枚1,000円。厚岸産のアサリは驚くほど大ぶりだ。
鮮魚は宅配便では中一日かかる地域が多いので、最終日に手持ちがおすすめ。冷凍済みの大きな保冷剤も1つ100円で用意されている。

そして小樽や余市産の赤ウニ(バフンウニ) 4,000円、白ウニ(ムラサキウニ)が1折 2,200円。この価格はほぼ原価に近い。
価格はあくまでも時価で、値づけはその日の相場によるが、実は柿崎商店は仲買でもあり、地元で買いつけた魚を豊洲に送っている。

先のウニの販売価格もほぼ原価通りとか。2階の食堂でも食べられるが、白飯代+αが乗る程度。取材時の時価では“赤折り丼” 4,670円、“白折丼” 2,720円。


写真の“海老丼”は水揚げから最短で店頭に並ぶ。柿崎商店の魚介は買うか買わないか、ではなく、買うか食べるかの二択だ。
柿崎商店(かきざきしょうてん)
所在地 北海道余市郡余市町黒川町7-25
電話番号 0135-22-3354
営業時間 店舗 9:00~18:00、海鮮工房 10:00~18:00(17:30 L.O.)
定休日 不定休
※2Fの海鮮工房ではグラスワイン 280円~、ハーフボトル 880円~、店舗でも北海道産ワインの扱いあり。
Instagram @kakizakishoten

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Column
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文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。
2022.07.23(土)
Text=Tatsuya Matsuura(babakikaku)
Photographs=Takashi Shimizu
CREA Traveller 2022 vol.3
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
この記事の掲載号
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