ダウ90000の蓮見 翔さんがおススメする春の6曲

 風薫る5月、天気も良く暖かな陽射しを浴びながらゆっくり音楽でも聴くのはいかがですか? 春を感じる、開放的なミュージックを音楽好きの皆さんにおススメしてもらいました。

 今回は2021年の「M1グランプリ」でも話題になった、今人気急上昇中の男女8人組コントユニット「ダウ90000」の蓮見 翔さんにおススメ6曲を伺いました。プレイリストもついているので、心地よい青空の下、聴いてみるのもおススメです。

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◆サニーデイ・サービス「恋におちたら」

 ソロ活動や、曽我部恵一BANDとしても活躍する曽我部恵一を中心に1992年に結成されたサニーデイ・サービスのセカンドアルバム「東京」に収録。アルバム発売の前年、1995年に先行シングルとして発売され、今でも人気の一曲。

「アルバムジャケットに引っ張られているだけかもしれませんが、春になると毎年必ず聴いてしまいます。外を歩いていて、今日はあったかいなぁって思った日に聴くのがおススメです」(蓮見さん)

◆Rei&細野晴臣「ぎゅ」

 シンガー・ソングライター/ギタリストのReiが2021年に始動させた、これまで築いてきた音楽仲間たちとのコラボレーション・プロジェクトをまとめたアルバム「QUILT(キルト)」に収録。藤原さくら、長岡亮介とともに配信シングル3部作の一つとして発売された。Reiにとって初の日本語タイトル曲でぎゅっと誰かを抱きしめることで他者と共生する尊さを表現している。

「どの季節に聴いても良さを感じる曲ではありますが、Reiさんと細野さん、お二人の歌声の可愛らしさと落ち着きがなんだか春の陽気と相性がいいなと思っています」(蓮見さん)

◆ブレッド&バター「ピンク・シャドウ」

 1969年にデビューした2人組のフォークデュオ・ブレッド&バターの7枚目のシングル曲。セカンドアルバム「バーベキュー」に収録されている。山下達郎やカーネーションなどもカバーしている不朽の名曲だ。

「山下達郎さんのカバーもとてもかっこいいけど、本家のほうが春っぽいかなと思います。軽やかなテンポの中と、サビの歌詞が「愛してるよ君だけを」という直接的な言葉で終始しているそのバランス感。好きです」(蓮見さん)

◆アンダーグラフ「言葉」

 大阪出身のスリーピースロックバンド・アンダーグラフのセカンドアルバムに収録。バンド名には「表面的でない心の奥にある喜怒哀楽を形にした音楽を創っていく」という思いが込められている。このセカンドアルバムも何気ない日々の中のかけがえのないものに目を向けて作成された。

「あまり明るい曲ではないかもしれませんが、別れ際の人との関係性を身近な言葉の異質な組み合わせで表現している歌詞は、春に聴くと自分と照らし合わせやすくていいのかなと思います」(蓮見さん)

2022.05.10(火)
文=渡里友子
写真=今井知佑