同性婚を認める法律の施行を記念したフライト
2013年8月19日(月)、ニュージーランドにおいて同性婚を認める法律が施行された。同性間の結婚を合法化したのは世界で14カ国目、アジア太平洋地域では初めてのケースとなる。
これを記念して、同日、ニュージーランド航空がクイーンズタウン‐オークランド間で運航したスペシャルフライトが話題を呼んでいる。この地上3万フィートの機内で、オークランド在住の女性同士のカップルが結婚式を挙げたのだ。
広く参加者を募ったこの企画にエントリーした中から選ばれたのは、リンレイ・ベンドールさんとアリー・ワニカウさんのカップル。ほぼ14年間にわたって連れ添ってきた2人は、4人の子ども(3人は養子、1人はアリーさんの実子)、そして友人たちの前で誓いの言葉を述べた。
その際、通常の結婚指輪の代わりに交換したのは、マオリの伝統的な宝石である翡翠の一種、ポウナムのペンダント。そして、アメリカ人男優のジェシー・タイラー・ファーガソン氏立会いのもと、正式に結婚を宣言した。
ファーガソン氏は、米国の人気テレビドラマ「モダン・ファミリー」で弁護士のミッチェル役を演じている。彼は婚姻の平等、すなわち同性婚の権利を訴える活動を続けていて、自身も、長年のパートナーである9歳年下の弁護士、ジャスティン・ミキータ氏と結婚したばかり。「モダン・ファミリー」の大ファンである新婦2人は、うれしさを隠しきれない様子だったという。
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2013.09.14(土)