最終回が目前に迫るNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」。親子3世代・100年にわたる愛の物語は、どのような結末を迎えるのか。「週刊文春」はこれまで何度もカムカムについて報じてきた。最終回を控えた今、読み返したい記事をあらためて公開する。文春でしか読めぬものがある――。(初出:週刊文春 2022年3月17日号 年齢・肩書き等は公開時のまま)
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NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」三代目ヒロイン・大月ひなたを演じる川栄李奈(27)。大部屋俳優・五十嵐文四郎(本郷奏多)を陰ながら支える役どころだが、自身の結婚生活はと言えば――。
“おバカキャラ”から天性の女優へ
AKB48時代は“おバカキャラ”で売っていた川栄だが、いまや全く異なる顔を見せているという。
「台本を1度読んだら大体覚えるそうで、現場で読みこむ姿を見たことがありません。台本の内容が突然変わっても、一読して『はい、大丈夫〜』『はい、やろう』と余裕の表情を見せています」(制作スタッフ)
実際の演技力はどうか。
「松重豊さんも『勘がいいねえ』と芝居勘の良さを褒めていました。特に泣きの演技が抜群。『この台詞の後のこのタイミングで泣いてほしい』と指示すると、何回撮り直してもポロリと涙を流せる。天性の女優ですね」(NHK関係者)
そんな川栄だが、19年11月に第1子を出産している。普段は東京で暮らしているものの、カムカムの撮影は京都や大阪。条映撮影所の監督・轟強を演じた土平ドンペイが言う。
「初めて会った時に『京都にお一人で住むんでしょ?』と聞いたら、『子どもは来週やってくるんです』とお母さんらしく嬉しそうに言っていましたね。アイドルではなく一人の女性であり、お母さんという印象を受けました。でも、役では、お母さんの素顔とは違って、可愛らしいなぁと感じさせる。そう見えるような演技をされていました」
幼い子どもを抱えながら、連日の撮影をこなしてきた川栄。そんな彼女を陰で支えていた男がいる。
2022.04.08(金)
文=「週刊文春」編集部