この記事の連載
NOAさんインタビュー【前篇】
NOAさんインタビュー【後篇】

2022年秋のドラマ「君の花になる」(TBS系)で、劇中のボーイズグループ「8LOOM」のメンバーを演じ、主題歌・劇中歌を担当して注目を集めたシンガーソングライター・NOAさん。音楽のみならず幅広く活躍する彼が、3月28日公開の映画『山田くんとLv999の恋をする』で映画初出演を果たし、約3年ぶりに俳優としての姿を見せる。
前篇では、「YGエンターテインメント」初の日本人練習生としての経験から、俳優デビューに至るまでの道のりを伺いました。
BIGBANG担当のヘアメイクさん経由でオーディションを受けることに

――NOAさんの幼い頃の夢を教えてください。
アミューズメントパークのダンサーのような、人を楽しませるエンターテイナーになりたいと思っていました。その後、5歳の時に「ハイスクール・ミュージカル」という作品を観て、より歌やダンス、お芝居により興味を持ち始め、アーティストを目指すようになりました。とにかく人に見てもらいたかったので、学芸会などで表現することも好きでしたし、ホームパーティではマイケル・ジャクソンのダンスなどを踊っていましたね。
――その後、2009年頃にBIGBANGと出会います。
それまでも、少女時代さんや東方神起さんなど、K-POPには少し触れていたんですが、ある朝、情報番組を見ていたら、日本でメジャーデビューされるタイミングのBIGBANGさんが出演されていて、「こんなカッコいい人たちがいるんだ!」って衝撃を受けました。それで、自分でいろいろ調べて、「こういうことをやっているんだ」とか、こういうアーティストとしての世界観なんだ」みたいなことを知るうちに、どんどん憧れの存在になっていきました。
――そして、12歳で韓国へ渡り、BIGBANGやBLACKPINKらが所属する事務所「YGエンターテインメント」初の日本人練習生として在籍されます。そのきっかけは?
ファンである以上に、「自分もこうなりたい!」という気持ちが芽生えたんです。その気持ちをハッキリと両親に伝えて、韓国に渡りました。承諾してくれた両親には、とても感謝しています。
韓国での生活が1カ月ぐらい経ったとき、BIGBANGさんが通われている美容室に行ったところ、たまたまBIGBANGさんのヘアメイクをされている方が担当してくださったんです。そのとき、「YGエンターテインメントに入りたいんです」と話をしたら、その場で事務所に連絡してくださり、オーディションを受けることになりました。
2025.03.26(水)
文=くれい 響
撮影=平松市聖
スタイリスト=久保コウヘイ
ヘアメイク=大矢