CREA2022年冬号「贈りものバイブル」では、贈りもの好き著名人のギフトを覗き見。コロナ禍の2年で、どんな贈りものをしたか聞きました。今回は三四郎・相田周二さん。俳優・菅田将暉さんに贈ったものとは?
食えないやつの胃袋を味のサプライズで喜ばせる
「コロナ禍で、スーパーの品揃えが変わったり、自粛で人と外食できなくなったりで、食生活がちょっと変わりましたよね。そんな時、実家の母から、食品がいっぱい詰まった段ボールが送られてきたんですよ。それがすごく嬉しくて、誰かにプレゼントをするなら、こういうふうに段ボールで美味しいものを贈りたいなって」
そんな“母心”から、芸人・三四郎の相田周二さんが舎弟だと豪語する俳優・菅田将暉さんに贈ったのが、冷凍で個別包装されているラムチョップ。
「ラム肉好きだと聞いていたし、まだまだ若手でいい肉も買えないかなって(笑)。で、『臭みもなくて美味しかったです』と写真が送られてきたんだけど、あいつ、グリーンカレーにして煮込んじゃっていたんですよ。違うだろ、そこは焼いて塩胡椒だろ!(笑)」
そのお返しにと、相田さん宅に届いたのが、大きな毛ガニ2杯だ。
「『何が好きですか?』と聞かれたから、じゃあラム以上のものを貰わなきゃと毛ガニをリクエストしたら、『分かりました』って。食えないやつに贈ったはずなのに、生意気ですよね(笑)。
つき合いは2年くらいだけど、僕がごはんに誘うと急に既読がつかなくなる。そんな仲です」
菅田さんだけでなく、マネージャーや後輩たちにも様々なグルメを贈っては驚かせているという相田さん。
「コロナ禍で困っている生産者さんから購入できるポケットマルシェというアプリを愛用しているんですが、マジで食えない後輩の住所を聞いて、そのアプリで香箱ガニとか白金豚とか見繕うのが面白いんです。
ある後輩の誕生日に『オメデタイ!』と巨大な鯛を選んだら、慌ててウロコ取りを買ったって言っていました。こうなると半分嫌がらせかもしれませんね(笑)」
相田さんのギフトをちょっと覗き見
◆俳優の菅田将暉さんとグルメ対決
NEWZEE Japan「NEWZEE ラムチョップ」、「毛ガニ」
「ラム肉で毛ガニを釣りました」
◆プチギフト
ポケットマルシェ「富山天然魚の昆布〆セット」
「新鮮で味も確か。時季によって昆布〆される魚が変わってくるので何回頼んでも飽きません。僕もヘビロテ中」
相田周二(あいだ・しゅうじ)
1983年東京都生まれ。2005年、成城学園で同級生だった小宮浩信と三四郎を結成。ナレーター、コラムニスト、シンガーソングライターとしても活躍。自身のYouTubeチャンネルでは「しゅーじまん」として活動する。
2021.12.21(火)
Text=Ritsuko Oshima(Giraffe)
Photographs=Tomoya Uehara