CREA2022年冬号「贈りものバイブル」では、贈りもの好き著名人のギフトを覗き見。コロナ禍の2年で、どんな贈りものをしたか聞きました。今回は葵わかなさん。ときめきを贈りたいと語る葵さんの贈りものとは?
“ファースト香水”のときめきは大切な思い出になる
イタリア・フィレンツェの街に生まれ、800年の歴史をもつ、世界最古の薬局サンタ・マリア・ノヴェッラ。この店のオーデコロンをギフトに選ぶことが多いというのが女優の葵わかなさん。
オーデコロンの起源となった「王妃の水」と呼ばれるサンタ・マリア・ノヴェッラの香りは、葵さんにとっても思い入れの強いものだそう。
「私が20歳の時、朝ドラの共演者の方々から“ファースト香水”としていただいたのが、サンタ・マリア・ノヴェッラなんです。
それまで香水をつける習慣はなかったのですが、こちらの香りは、自然の草花やハーブを使っていてつけやすく、あまり強くないんですよ。つけても1時間くらいで香りが消えるような感じで、それが自分にはとても合っているなと。以来、ずっと愛用しています。
パッケージも可愛いですし、もらった時のときめきが忘れられず、私からも相手の好きそうな香りを選んで贈るようになりました」
オーデコロンだけでも約40種類あるという店内では、香りの系統や気分に合わせてなど、カウンセリングを受けながら、実際に香りを試して好みのものを見つけることができる。
「お店のスタッフさんとのやりとりも楽しみのひとつですよね。女優仲間の杏花は、年が一つ下で女性らしくて可愛らしい人。お互いにこれから大人の女性になっていこうねという気持ちを込め、ローザノヴェッラを選びました。
ローズの甘い香りがして可愛らしいんだけど、ちょっとお姉さん的なウッディさもある。でもシャープすぎなくて、杏花にはぴったり」
2021.12.23(木)
Text=Ritsuko Oshima(Giraffe)
Photographs=Tomoya Uehara
Styling=Junko Okamoto
Hair & Make-up=Naoki Ishikawa