気になる香りはたくさんあるけれど、「いったいどうやって選んだらいいの?」「正しいつけ方を知らない……」という人は少なくないよう。

 そこで、香りのプロに基礎知識をお聞きしました。お話を伺ったのは、そごう横浜店・ラトリエ デ パルファムのパルファム ソムリエール、石坂恵梨佳さん。これさえ知れば、フレグランスをより楽しむことができるはず!

◆選び方・楽しみ方扁

Q.フレグランスは、どう選んだらいいのでしょうか?
A.「ミドルノート以降」で決めるのがおすすめです。

 フレグランスは、時間で香りが変化し、つけたての「トップ」、30分~2時間程度の「ミドル」、2時間以降の「ラスト」の3つのノートで表されます。ですから、自分自身で一番長く香っている「ミドルノート以降」が決め手になります。最初のつけたてのときと深みや甘さなどの違いを感じることで、「イメージと違った」という失敗に陥りにくいと思います。

 同じ香りであっても、個々人の体臭や体温との相性もありますから、実際につけて試すのがベストですね。

Q.初心者はどんな種類のフレグランスを選べばよいでしょうか?
A.ボディアイテムから始めてみましょう。

 フレグランスには、賦香率(香料の割合)により、種類があります。3時間前後香る「オードトワレ」、5時間前後香る「オードパルファム」などがありますが、実は初心者におすすめなのは、フレグランスラインのボディアイテム。

 シャワージェルやボディミルクなどから、好みの香りを選ぶことから始めてみては? 香りを楽しみながらバスタイムを過ごせて、ボディの乾燥対策にもなります。

Q.古くなってしまったフレグランスは、捨てるしかないですか?
A.肌につけるのはNG。空間で楽しみましょう。

 理想は、開封して1年を目安に使い切ること。直射日光が当たる場所への保管は避けましょう。

 時間がたってしまった場合、肌につけるのではなく、空間用として活用してみましょう。ベッドルームなら枕の端に、リビングならクッションやカーテンに少しかけて、楽しんでみてはいかがでしょう。

 また、半身浴中に空中に1~2回プッシュすれば、香りが蒸気とともに広がり、リラックス効果が抜群です。ただし、バスルームには湿気が多いので、置きっぱなしには注意しましょう。

 また、名刺や手紙、カードなどにワンプッシュすれば、相手に印象づけることができます。

 ただし、香ばしい香りがする、アルコール臭が強い、などの場合は劣化しているので、使用を中止しましょう。

2020.12.17(木)
文=増本紀子