世界的キャラクターをミニマルに表現!

 シンプルな線画によってミッキーマウスを表現したのは、韓国出身アーティストのユーン・ヒュップ。大きな丸いキャンバスに描かれた作品を見ると、これだけミニマルな表現でも、ひと目でミッキーマウスだと認識できることに驚かされます。

先鋭的に描かれたミッキーマウス!

 虹色に光る立体作品と平面作品を制作したのは、Yoshirotten。

 スタイリッシュな作風でミッキーマウスをアップデートした作品が、会場内でも強い存在感を放っています。

会場限定グッズがかわいすぎる!

 会場ではオリジナルグッズも販売されています。今回の作品をモチーフにしたポストカードやマグネットなどの雑貨は、まさにエクスクルーシブ! 

 空山基とハビア・カジェハが制作したミッキーマウスのソフビや、エディション付きのプリント作品の抽選販売もあります。気になる方は抽選に申し込んでみては。

アーティストを動かすなにかがミッキーマウスにはある!

 今回、キュレーションを担当したNANZUKA代表の南塚真史は、展覧会のポイントについてこう話す。

「ミッキーマウスの見た目やしぐさ、話す言葉、メッセージ、常に人々をハッピーにしようとしたり、リーダーシップがあったり、そういう姿は、まさに我々が必要としている存在ですよね。そんな風にみんなから愛されているキャラクターがアーティストによって作品になりました。アーティストにはそれぞれこれが自分のアート作品だっていう譲れないものがあって、そこと衝突し合いながらでも高いレベルで一緒にひとつの表現をしているところが、この展覧会の非常に大事なところです。加えて、アーティストって自分が一番だから、人のファンじゃないんですよ。だから本来は自分の作品以外のキャラクターは描きません。でも、ミッキーマウスにはアーティストを動かすなにかがあるんです。それを作品を通して紐解いていくのも、この展覧会の重要なポイントになります」(南塚)

 アーティストの個性と世界的なキャラクター。その掛け合わせの妙を、ぜひ会場で堪能してみてください。

 また展覧会の開催を記念して、POP UP TRUCK が全国各地のパルコ・大丸を巡回し、記念品を販売します。ひとつのPOP UPが終了したタイミングで次の巡回地が告知されるので、展覧会の公式ホームページでご確認ください。

「Mickey Mouse Now and Future」展

期間 開催中~12月19日(日)
所在地 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ4F PARCO MUSEUM TOKYO
電話番号 ​​03-6455-2697
営業時間 11:00~20:00 ※入場は閉場の30分前まで。最終日18時閉場
定休日 無休
入場料 一般1,000円、小学生以下無料。※その他、株主優待を含む割引対象外
https://art.parco.jp/museumtokyo/

2021.12.01(水)
文・写真=石川博也