ここ数年でモノに対する価値観は大きく様変わりしています。なにも考えずに流行りに乗っかったり、単に安価だからといって飛びついたりするのではなく、自分が本当に気に入ったものを選び、大切に長く愛用する。環境問題なども踏まえると、そんなモノ選びやモノとの向き合い方が今の気分ですよね。
そろうのは、機能美に満ちた日用品
5月にオープンした「LOST AND FOUND」は、そんな時代の空気に寄り添うかのように、高い実用性や専門性とそれに応じたデザイン、つまりは機能美に満ちた日用品がそろうショップ。現在はECストアでの展開ですが、年内にはリアルショップとショールームの複合型店舗がオープンする予定となっています。
このショップを運営するのは、創業113年を誇る洋食器メーカーのニッコー。これまでプロユースクオリティの洋食器を手がけてきた老舗メーカーによる、次の100年への一歩を踏み出すプロジェクトになります。
小林和人が独自にアイテムをセレクト
アイテムのセレクトを担当するのは、代々木上原のRoundabout、吉祥寺のOUTBOUNDのオーナーの小林和人さん。「LOST AND FOUND」のために、キッチン雑貨やテーブルウェア、バスグッズやガーデングッズなどを厳選しています。サイトのオープン時には、小林さんの審美眼によって厳選された、およそ100種類の日用品が並びました。
マイパーマネントコレクションにしたいアイテムがズラリ
例えば、「REXITE CANTINA ワインラック」。限りなくシンプルなデザインでありながら、キッチンの片隅に佇む姿は、まるで小動物のようなかわいさ! 手がけたのは、イタリアデザイン界の巨匠エンツォ・マーリ。スタッキングも可能で、ワインのストックが増えたら、そのまま拡張できる点もありがたいですね。
2021.06.22(火)
文=石川博也