斜め一文字と呼ばれる絶景を堪能!
傘松公園からの眺めは「斜め一文字」との呼称の他に、天に昇っていく龍のように見えることから「昇龍観(しょうりゅうかん)」とも名付けられています。
縁起が良いと言われ、古くから多くの人が訪れたのもこの傘松公園。歌川広重が天橋立を描いたのも、こちら側、天橋立を北から眺めた風景であるとも言われています。また、天橋立と言えば多くの人が思い描く“股のぞき”。その習慣が生まれたのもこの地なのです。
反対の南側「天橋立ビューランド」からは飛龍観と呼ばれる、龍が降臨するかのような眺望が堪能できるように、観る場所によってさまざまな表情を見せる天橋立。自分のお気に入りのビュースポットをあれこれ巡って探してみるのも楽しいかもしれません。
最後は願いの叶う寺「成相寺」へ
天橋立を堪能したら、もう少しだけ足を延ばして「成相寺(なりあいじ)」へ。傘松公園から登山バスで約7分、西国三十三か所、第二十八番札所に数えられる歴史のあるお寺です。日本全国にある5つの「聖の住む所」のひとつとして信仰を集め、願いの叶う寺としても有名です。
本尊は美人観音として名高い聖観世音菩薩。御伽草子に登場する美しく心もやさしいといわれる梵天国王の姫君が姿を変えられた観音様と言われており、絶世の美女と言われた小野小町も信仰した、女性の願いを叶える観音様として有名です。天橋立まで来たら訪れない手はないですよ!
天空の回廊・パノラマ展望所からの眺めはまた格別
成相寺の境内には鎌倉時代の形式をそのままに復元した五重塔が。春には桜やしゃくなげ、秋にはもみじと、季節ごとに表情を変えるその光景は花の名所としても親しまれています。
また、境内から続く、天空の回廊を登り、パノラマ展望所までたどり着けばまた違う天橋立の風景が。天気の良い日には能登半島や白山まで見渡せるとのこと。
気持ちの良い景色を眺め、古刹にお参りすれば、心が開放されること間違いなし。まだ見ぬ“北京都”の旅にあなたも出かけてみませんか。
天橋立
アクセス方法
京都丹後鉄道天橋立駅から徒歩約5分
宮津天橋立ICから車で約10分
https://www.amanohashidate.jp/
まだ見ぬ世界へ
北京都の魅力再発見!
2021.06.01(火)
文=CREA編集部
写真=鈴木七恵
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