興味あることは沢山あるけど、「To Do List」じゃ重すぎる、スローなウィークエンドにしてほしい。そんなあなたのために、ゆるーい週末の過ごし方ガイドをCREA編集部が5つピックアップしてみました。
もちろん、今週末は部屋でゆっくり寝て過ごしちゃう、なんてのもOK。だって、週末はまた来週もやってくるんだから。
①このラジオが私の生きがい
M-1優勝後、テレビで見ない日はないほどの人気者になったマヂカルラブリーの二人。この記事でも好き勝手語っているように、私は今マヂラブ二人のことで頭がいっぱいで、仕事が手につかない日々を送っています。
そんな中始まった、「マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0」。SNS構文を使って表現させていただくのであれば「控えめに言って、最高」です。
カラオケではジュディマリしか歌わないとか、髪はQBハウスで切っているとか、謎に包まれている野田さんのプライベートが少しずつ判明していく過程にドキドキ。一言も聞き逃したくないので、気持ちを集中させたうえ、ノイズキャンセリングヘッドフォンを装着して拝聴しております。
後半のコーナーで、村上さんがメールを送ってきたリスナーのラジオネームを読む際に「ありがとう」と小さくリアクションするのも、素晴らしい。村上さんの優しさの一片に触れられた気がして嬉しくなります。
私の生きがいと化している、マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0。二人の命が続く限り、続いてほしいです。
「マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0」
毎週木曜日 27:00~28:30
ニッポン放送をキーステーションに全国ネットで放送中
②「揺れる世界」で続く父と子の生活
ひとり暮らしを満喫していたバツイチ・42歳の灰田俊夫。母の他界を機に、東京都下に住む父と同居することになり……。という、我々の歳(ちなみに私は30半ばです)になるといつ降り掛かってきてもおかしくないシチュエーションからはじまる、この物語。
作者のオカヤイヅミさんの過去作『ものするひと』を愛読していた(ウー・ウェン先生の本を参考に餃子を作るシーン、大好き!)ことがきっかけで手にとったのですが、「バツイチ」「実家が東京都下」「別れた恋人がすぐ他の人と入籍」などなど、主人公である灰田俊夫と私の共通点が多すぎるゆえに一気に引き込まれ、読み終わる頃には(いい意味)で疲れ切ってました。
久しぶりに親に会うと「あれ? こんな老けてたかな」と気づいて寂しくなる感じ、親の意外な習慣や趣味を知ってびっくりする感じ。「うわ〜わかるわ!」という、親あるあるを散りばめつつ、新型コロナや、オリンピックをやるんだかやらないんだかよくわからない、今の微妙な空気感を見事に描いている作品です。
「私もいつか親と同居することになるのかな〜」なんて思いながら、ことあるごとに読み返すであろう大切な一冊になりました。
『いいとしを』
オカヤイヅミ著
KADOKAWA 1,320円
2021.04.22(木)
文=CREA編集部