おじいちゃん、おばあちゃんの時代から今に続く歴史あるお菓子。現代生まれなのになぜか懐かしいパッケージのスイーツ。各都道府県のアイコンとなるような愛されお菓子が一堂に!


#20 長野県

◆山屋御飴所「御飴詰合せ(六角小)」

民芸風のレトロパケに詰まった人気の米飴

 民芸の町・松本市ならではの、民芸調デザインの六角箱には、レトロな飴がぎっしり。

 贈り物にしても喜ばれそうなこの品は、300年以上続く老舗飴店自慢の味を詰め合わせにしている。

 松本市は飴とも縁深く、明治期には市内に多くの飴屋さんが立ち並び、生産量が全国一を誇った時期もあったそうで、現在も毎年1月にあめ市が開かれている地域だ。

 そんな町にある老舗飴店のひとつが、創業1672年の山屋御飴所。

 日本古来の甘味料である米飴を主原料とした商品をはじめ、飴を混ぜたチョコレートやトッピングとして使えるようにわざと砕いたクラッシュ飴など、専門店ならではの発想を活かした品が並ぶ。

2021.04.28(水)
文=Five Star Corporation
写真=釜谷洋史