いつも通りに生活をすることが難しい世の中になって約1年。

 「買い物もままならない中で、どう食材を使いまわしていくか、日ごろから続けていたことですが、さらにもっと賢く生活できないかと工夫しながら生活をしました」と言う料理家の飛田和緒さん。

 食材の扱い方の基本を通して、おいしく食べきるにはどうすればいいか、30数年の主婦生活と料理家として仕事を続けてきた20数年の経験が詰まった飛田さんの著書『時間も食材も賢く使う飛田さんの料理の工夫』からひとつの素材について、おいしく食べきるための扱い方や工夫をご紹介します。


◆甘辛味のおかずの素に「鶏そぼろ」

■材料(5~6人分)

・鶏ひき肉:600g

【A】

・しょうが(みじん切り):2かけ分
・酒:1/4カップ
・砂糖: 大さじ2
・米油:大さじ1

・しょうゆ:大さじ3

■作り方

(1)深めのフライパンにひき肉と【A】を入れ、軽く混ぜて全体をなじませて中火にかける。ほぐしながら炒め、火を通す。

(2)ひき肉がポロポロになったら、しょうゆを加えて味をととのえ、汁気がほんの少し残るくらいで火を止める。冷まして保存容器に入れて冷蔵保存。日持ちは約1週間。冷凍保存なら日持ちは約2週間。


【MEMO】

 2人分のアレンジ料理を3回できるくらいの分量。ひき肉は豚肉や牛肉でもよくみそ味やソース味など、好みの味つけで作っても。

2021.03.29(月)
文=飛田和緒