◆暮らしの達人03

大谷優依さん(インテリアスタイリスト)
濱田窯の六角皿

つい手がのびる使いやすいサイズと形

 観賞用でもなく、大量生産とも違う、人の手が作り出す日常使いの器。そんな「民藝もの」が好き、というスタイリストの大谷優依さん。

 濱田窯は民藝運動の代表的作家、濱田庄司が益子に開窯し、現在3代目の窯元です。

 職人の手による日常の生活道具、「民衆的工芸」=民藝には、美術品に劣らない美しさがあるという大正時代の民藝運動は、日本各地の手仕事や美意識に新たな価値観をもたらしたといわれています。

「民藝の器は手仕事の温かみを感じながら、価格も手頃ですし、気を使わずガシガシ使えるのがいいところ。この六角皿は12〜14センチの取り皿にちょうどいいサイズです。意識していないのに、ついつい手に取るのはこのお皿かもしれません」

 大谷さんは「ビームスフェニカ」で購入。現在同一のものはありませんが、濱田窯のアイテムを多数取り扱っています。

Yui Otani

Instagram @otaniyui

2021.04.02(金)
文=前中葉子