日本が誇る四季折々の魅力に迫る季節の絶景特集。まだ知られざる四季折々の表情を見せてくれる日本の風景に改めて魅了されたという人も多いはず。
今回は、近畿エリアの絶景&風物詩をまとめてご紹介します。
※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。
※過去掲載記事の内容を2025年版にアップデートし、再公開しています。
◆三重県
◆ミツマタ群生地

秘境を走るローカル線ことJR名松線の終点駅「伊勢奥津駅」から徒歩でもアクセスできる場所にミツマタの群生地がある。
山の斜面が黄金色に染まり、その光景はまるで妖精が浮遊するかのよう。3月中旬頃から見頃を迎え、開花が進むに連れてミツマタの甘い香りが濃くなる。
ミツマタ群生地(ミツマタぐんせいち)
所在地 三重県津市美杉町石名原
https://www.kankomie.or.jp/event/detail_40346.html
◆滋賀県
◆びわ湖疏水船

琵琶湖疏水は明治18(1885)年から約5年の歳月をかけて完成した水路。令和2(2020)年には、日本の近代化を今に伝える遺産として日本遺産に認定された。令和6(2024)年4月より大津港までの延伸便も運航。船で水の旅を楽しむことができる。
疏水沿いは桜やもみじをはじめとした木々が美しく、船から眺める景色は格別。
びわ湖疏水船(びわこそすいせん)
所在地 滋賀県大津市~京都府京都市蹴上
https://biwakososui.kyoto.travel/
◆京都府
◆原谷苑の桜

京都市北区にある原谷苑は、知る人ぞ知るさくらの名所。木材を取り扱う村岩農園が所有する桜苑で、その美しさから人づてに評判が広がり、現在では見ごろの時期に一般公開されている。
およそ4,000坪の敷地に、八重紅しだれ桜をメインに20種類、400本以上の桜があり、さらにシャクナゲやつつじ、ヤマブキといったさまざまな花との競演も楽しめる。
一般公開期間中は、屋外の床几席で幕の内弁当を味わいながら花々を観賞することも可能(要事前予約)。春爛漫の景色を、床几席からゆったりと楽しんで。
見ごろの時期:4月上旬~下旬
原谷苑の桜(はらだにえんのさくら)
所在地 京都府京都市北区大北山原谷乾町36
http://www.haradanien.com/
◆大阪府
◆下赤阪の棚田

大阪市内から車で1時間弱の場所にある千早赤阪村。自然豊かなこの村ではいたるところで棚田が見られるが、なかでも有名なのが鎌倉時代の武将・楠木正成ゆかりの地「下赤坂城址」の裾野に広がる「下赤阪の棚田」。
「日本の棚田百選」の一つであり、山肌に美しい模様を描く段々畑はカメラマンからも人気の撮影スポット。四季折々で情緒あふれる景色が楽しめ、春には水を張った棚田の水面に青空や夕焼け空が映り込む、幻想的な光景が堪能できる。
見ごろの時期:5月ごろ
下赤阪の棚田(しもあかさかのたなだ)
所在地 大阪府南河内郡千早赤阪村大字森屋
2025.03.30(日)
文=CREA編集部