
よろスィーツ! スイーツなかのです。今回は、東京で長く愛される、老舗和菓子屋の名物餅を特集。東京を代表する看板商品が一堂に会した豪華な企画で、歴史の詰まった逸品が勢揃いしました。
美味しさはもちろん包装も素敵なので、季節の変わり目に手土産で悩まれている方にもおすすめです。
» 1【目白】目白 志むら
» 2【麻布】和菓子 青野総本舗
» 3【日本橋】江戸風御菓子司 日本橋 長門
» 4【目黒・八雲】御菓子所 ちもと
» 5【向島】向島 志゙満ん草餅
虎豆の甘みが心地よい九十九餅
◆志むら

目白にある「志むら」。昭和14年創業、かき氷も人気の和菓子屋さんです。
こちらの「九十九餅」は、創業以来愛されている志むらの代表作。卵を練り込んだ求肥の中に虎豆を練り込み、きな粉をたっぷりとまぶしたお菓子です。木箱を開けときのきな粉から顔をのぞかせるお餅がなんとも愛しい。
柔らかくモチモチとした求肥もたまらないのですが、豆の王様とも呼ばれる虎豆がなんともいいアクセント。3日間かけてじっくりと煮含めていますが、豆の形は崩れることなく存在感がしっかり。
求肥の舌触り、虎豆のやさしい甘み、きな粉の香り高さ。それぞれの持ち味が上品に絡みあう三位一体の味わいがナイスィーツ! 一つ一つのサイズが大きく、食べ応えがあるのも嬉しいところです。
目白 志むら
所在地 東京都豊島区目白3-13-3
電話番号 03-3953-3388
Instagram @mejiro_shimura
2025.03.25(火)
文=スイーツなかの
撮影=深野未季