台湾の饒河街夜市での鳥卦(神鳥占い)が“当たる!”と評判の悟明老師。実はあらゆる占術に精通していて、台湾ではメジャーな紫微斗数での鑑定も行っています。
そこで、日本の読者のために、毎月の世相を紫微斗数で読み解いてもらうことに。ここでは大局をみる際に使われる「天下第一盤」で占います。
【2021年2月】悟明老師が占う「世界の動き」
今月も世界中の人々の関心は、新型コロナウイルスの感染状況、そして経済への影響に向かっていることでしょう。
一層厳しい状況が予想されるのは、日本、韓国、アメリカ、フランス、イタリア、ブラジル、イギリス、インド、ロシアです。
ここまで状況が悪化した原因のひとつは、民主主義が過ぎたことにあるのではないでしょうか。すべての国が鎖国するか、入国後の隔離を徹底していれば、もっと拡大を抑えられたのでは……そう考えると、多くの国々の感染拡大は、もはや人災と言っても過言ではないように思えてきます。
今月の鍵となる4つの星は、吉星を伴っているものもありますが、その周辺には、病気や死を象徴する星があまりにも多く、明るい兆しが見えづらいひと月となっています。
2月の世相の決め手となるのは、武曲星、貪狼星、天梁星、文曲星です。
武曲星=中国には、財運を意味する吉星の化禄が入ります。
コロナ対策と並行して、あるいはそれ以上に経済の復興に力を入れていくように思います。
特に、不動産、ファンド、先物取引などの動きが活発になりそうです。科学技術、金融関連の株価が目に見えて上昇する可能性も。
この傾向は、銀河線で結ばれるアメリカ、ロシアにも見られるでしょう。
貪狼星=アメリカとカナダには、躍進や権力を象徴する吉星の化権が入ります。
就任式を終えたバイデン新大統領は、早速、手にした権力を躊躇なく行使していくのではないでしょうか。
化権は、リーダーの活躍のみならず、権力闘争=衝突を示唆する星でもあるため、アメリカ国内では様々な闘争が起きる可能性も。
その影響は、インド、日本、韓国にも及び、権力や権限をめぐる争い事が多くなるでしょう。
アメリカを意味する星は他に2つあり、紫微星には病気を意味する病符、太陰星には血を見る状況を示唆する羊刃が入ってくることから、新政権になろうとも、コロナの拡大を抑えるには至らないと見ています。
天梁星=北朝鮮には、吉星の化科が入ります。
災いを福に転じさせる力を示しているため、例えば、コロナ禍でのダメージといったピンチを逆手に取って、北朝鮮特有の発想で、何らかのチャンスに変えて躍進する……といったシナリオも考えられそうです。
鍵となる4つ目の星・文曲星は、この時期はロシアにあり、破壊や妨害を意味する凶星の化忌が入っています。
そして、もともとロシアを意味する巨門星には、文字通り、死をイメージさせる死符も入ってきます。
この星回りを併せ見ると、中国の好況の影響というプラスの要素はありつつも、コロナ禍に関しては、今以上に深刻なものとなるように思えます。
このロシアの影響を受けるのが、アメリカとヨーロッパです。
そもそも、ヨーロッパを意味する天機星には、障害を意味する陀羅が入っており、明るい兆しは感じられません。ロシアからの悪影響も相まって、コロナ禍でのさらなる苦難が待ち受けているように思えてなりません。
2021.01.30(土)
文=堀 由美子