体と心の声を聞いて、自然とつながる

 植物の力に目を向けるようになったのは20代後半。体調不良に精神的な不安も重なり、近所の治療院でフラワーレメディと漢方に出合った。

 「植物が導く目に見えない力と、統計から自分を確認して養生する東洋医学に感銘しました」と長田さん。それ以来、体の声に耳を澄ますことを大切にしている。

「朝起きて、目覚めはいいか、パッと動けるかなどを、ひと通り確認します。不調を感じれば長めに散歩をして汗をかいたり、胃が重ければ半日ほど断食をしたり。

 もちろんお茶や食べものにハーブを取り入れることもあります。そうやって日々体の変化に向き合って整えるうちに、不調の原因がわかるようになり、薬や病院に頼らずに済むようになりました」

 世界の様相が一変したいま、より自然へ気持ちが向かっている。

「たまらなく畑仕事をやりたくなって。自然の中で勘を働かせて生きるというか、できるだけ原始的に素手の力を試してみたい。そんなふうにも感じています」

2020.11.21(土)
Text=Asami Kumasaka
Photographs=Nao Shimizu

CREA 2020年11・12月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

きれいな人がしてること。

CREA 2020年11・12月合併号

揺らがない自分でいるための習慣&コスメ
きれいな人がしてること。

定価820円

様々な業界で活躍する人たちの人生を支えてきた習慣とは? 大切にしている美の価値観とは? 時に悩みながらも、美容を通して“自分らしさ”に真摯に向き合ってきた“あの人”に取材。そこから見えてきたのは、揺らがない自分でいるための美容でした。