そのとき体が欲しがるものを摂る
長田さんが心惹かれる洋服が、草木染めや天然素材が多いというのにも納得がいく。取材時に着ていた繊細なプリーツが施されたワンピースはTOWAVASEのもの。
「一点一点大切につくっているブランド。つくり手の思いや素材のいい影響を受け、着ていて心地よく、リラックスできるんです」
一方で、実はヘルシー一辺倒でもなく、お酒やラーメンなどを愛する一面も。
「そのとき体が欲しがるものを摂る。それが一番無理のない形だと思っていて。でもお酒は飲み過ぎないように気をつけてます」
そう言ってはにかんだ横顔は、やっぱり自然体で美しかった。
長田佳子(おさだ かこ)
1977年生まれ。三重県出身。老舗フランス料理店、YAECAのフード部門「PLAIN BAKERY」などを経て、「人を癒すお菓子を」という思いから、2015年に自身のブランド「foodremedies」を立ち上げ、菓子研究家に。著書に『全粒粉が香る軽やかなお菓子』(文化出版局)など。
2020.11.21(土)
Text=Asami Kumasaka
Photographs=Nao Shimizu