餡やカスタードもすべて手作り

 中華街がある神戸では、毎年、「豚饅サミット」というイベントが開催されます。関西でいう「豚饅」は、神戸っ子にとって日常的な食べ物。私は、豚饅だけでなく、点心全般が大好き。点心は軽い食事でもあり、おやつなのです。

 国産小麦粉や天然酵母、国産の黒豚肉や野菜を使った、おやつにぴったりの中華点心を神戸市の西部、須磨で見つけました。

 食養生の考え方をベースに、薬膳の知恵を取り入れた台湾のおうちごはんのお店「小宇宙食堂」のオープンは2020年2月22日。場所は、JR須磨駅、山陽須磨駅から東へ徒歩約8分の距離にあります。

 須磨海岸が近いので、お店を目指して国道2号線を歩いていると、風の中にかすかに海の香りが。

 まずは「小宇宙食堂」の点心をご紹介しましょう。

 「ごはんのわ」と「sweetのわ」という2つのグループに分けられる点心。ベースとなる材料は、天然酵母、国産小麦粉、国産バター、国産の黒豚肉や野菜。油脂分にラードは使っていません。餡やカスタードもすべて手作りです。

 「ごはんのわ」は、甘くない、軽食感覚で食べられる点心。「台湾では、これらの点心と豆乳で朝食なんです」と、店主のシエさんはにっこり。

 「葱花巻(巻きねぎまん)」「黒ごま」「丹波黒豆」は、白神天然酵母で発酵させた生地に、青ねぎ、黒ゴマ、丹波産黒豆をそれぞれ練り込んで成形、蒸し上げています。むちむちした歯応えが特徴。ハムやチーズ、目玉焼きなどをサンドすれば、小腹がすいた時の軽食にぴったり。

 「香料包(ターメリックスパイスまん)」は、小宇宙食堂のオリジナル。

「生地に加えたターメリックは、免疫力をアップ。認知症にも効果があると言われています」

 「水煎包(焼き黒豚まん)」は、粗めにカットした国産黒豚肉とキャベツがたっぷり。焼いてから蒸すことによって、皮がもっちり。

 「胡椒餅(中華ミートパイ)」は、台湾通に話題の点心。粗く切った神戸ポークと有機栽培の青ネギがどっさり入っています。白胡椒を効かせたスパイシーな味わいがポイント。

 他にも、パクチー、生バジル、ハーブなどが登場します。

 「sweetのわ」は、おやつにオススメの甘い点心。どれも控え目な甘さで、いくつでも食べられそう。

 「カスタードまん」は、むちむち生地に、有機豆乳、平飼い卵、国産バターを使った固めのカスタード餡。

 「黒ごま小豆パイ」は、ゴマ油入りの生地に、あっさりした小豆餡。

 「純鳳梨酥(パイナップルケーキ)」の餡は、生のパイナップルから手作り。生地には国産小麦粉、国産バター、平飼い卵を使用。極上の味わいです。

 期間限定で、珍しい「台湾白月餅」も登場します。「カボチャ、サツマイモ、緑豆、レンズ豆を使った自家製芋豆餡です」とシエさん。中秋節に食べたい!

 季節ごとに変わる、メニューの「楽しみまん」。

 9月は、甘さ控え目の黒糖風味のもちもちした生地がクセになる「黒糖まん」です。

 何があるかはその時のお楽しみ。

 点心は、テイクアウトはもちろん、イートインもOK。おなかがすいていたら、「点心定食」がおすすめ。中華点心2点と食養生ミニスープ、日替りのおかずが付いた、野菜たっぷりのヘルシーなセット。食べれば、元気いっぱいになりそう。

 お店では、シエさんが作る台湾料理も色々味わえます。

 オンラインストアでの「点心セット」や月の満ち欠けに合わせて届く「食養生ごはん便 月の子」など、お取り寄せも上手に利用したい。

 2020年10月2日の中秋節の月餅セットは9月中に注文を受け付るそうです(詳細は次に記載されているHPから)。

2020.09.13(日)
文・撮影=そおだよおこ