CREA世代はザルになりやすいという事実発覚

 収入は増えてきたのに貯蓄は増えない……と嘆くCREA世代が多い。

 無駄づかいが多い気はするけれど、お金の収支を見直すのも面倒臭い、というかできない……そんな金勘定できない“ザル”の皆様、朗報です! 簡単にさくっとできるお金の見直し術を伝授。

 時間や知識がなくても、面倒臭がりでも貯められる、脱“ザル”テクを4回にわたり紹介します。今回は、経済ジャーナリスト荻原博子さんからのアドバイス、「ザルこそお金は“短期”で考えて!!」。

» 第2回 保険費の節約テク
» 第3回 通信費の節約テク
» 第4回 クレジットカードの節約テク

何に使ったか思い出せないお金がありませんか?

「収入が増えて気が緩むと“ザル”になりやすい」と荻原さん。確かに使えるお金が少なかったころは、もっと計算してたかも、と思い当たる人も多いのではないだろうか。

「一日に自分はいくら使えるのか、いくら使っているのか把握していない人が多いですね。何気なく買った缶コーヒーやガム、衝動買いした可愛い小物、自分が覚えていないお金を山のように使ってる、それが一番もったいない」

 そしてザルが陥りやすい傾向があるという。「買い物に計画性がない。このタイプは貯金も少ないことが多いですね。だから将来が不安になって、高額の積立保険に入ったりするんです。でも買い物ですら計画性のない人が長い先のことまで考えようと思っても、リアリティがないんですよ。お金は自分が想像できる範囲=短期で考えましょう」

現金があれば、人生の選択肢がぐっと広がる!

 1カ月ではなく1日いくら使うかを考える、老後の心配や数年後の保険の返戻金をあてにするより、今の生活で月にいくら貯金ができるかを考える。短期間で想像することが、リアルにお金と向き合うコツ。

「短期で考えられるようになれば、緩んでいたお金に対しての感覚が鋭くなり、比較検討して買い物をするようになる。そしてまずは手元の現金を増やすことを優先させて。結婚や出産など、30代女性の状況は年々変わっていくもの。そのときに一番強いのは現金です。保険は病気や死亡時にしか使えない。でも現金なら住居の購入、冠婚葬祭、留学や旅行にも使え、人生の自由度が広がるんです。とはいえ、ザルの人がいきなり節約生活をするのは、ストレスの元。ですから、ザルでもできる簡単節約ポイントをお伝えします。そこをしっかり見直すことから始めて!」

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2013.01.30(水)
text:Junko Hayashida
illustrations:Curry Jigoku
photograph:Jun Suzuki

CREA 2013年2月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

一生分のお金のつくり方

CREA 2013年2月号

今、財力こそ女の武器!
一生分のお金のつくり方

定価 670円(税込)