年金は本当にもらえるの?
今の高齢者と同じくらいの条件の年金がもらえるのか心配という人もいるかもしれません。たしかに、現役世代が老後を迎えた頃には年金の支給開始年齢が70歳になったり、支給額が2割ないしは3割カットされたりするという可能性も考えられます。
そこで提案したいのは、10年分の生活費を60歳までに貯めておく、あるいは70歳まで働くというキャリアプランの設定です。
10年分の生活費を貯めるにはどうしたらいいのでしょう? 私は手取り月収の4分の1を貯金することをおすすめしています。
現在、手取り月収が28万円の場合、その4分の1の7万円を貯金し、21万円で生活するようにします。7万円を毎月貯蓄した場合、3カ月で21万円貯まることとなり、これで1カ月分の生活費になります。このように、手取りの4分の1を貯め続けると、1年で4カ月分、3年で1年分の生活費となります。これを30年間続けると2520万円貯まることになり、10年分の生活費となります。
また、もっと貯めたいと思う人は3分の1を貯金するなど、貯金に回す割合を増やすことで可能となります。しかし、若くて成長途上の間にお金を有効活用させること(自分の能力向上や人とのつながりに投資すること)もとても大切なことです。上手にバランスを取っていきましょう。
老後の資金を作る習慣をつけておけば、老後の心配ばかりをせずに済みますし、ある程度の貯蓄を作っておけるので、急に大きなお金が必要になった時の対応も可能になります。いたずらに将来を不安がらず、必要なお金のおおまかな見通しを立て、今できる準備をしていきましょう。
Column
花輪陽子の「大人のマネー塾」
大人の女性なら知っておきたいマネーの知識を、普通のOLからファイナンシャル・プランナー(FP)になった、花輪さんが教えます!
2013.01.31(木)