“世界一幸せな動物”クオッカワラビーがやってきた!

 下膨れのほっぺに、つぶらな瞳とちょこんと揃った前足、下からのアングルでは口角が上がって見え、ニコニコしているみたい。「クオッカワラビー」は“世界一幸せな動物”とも呼ばれています。

 これまでオーストラリアでしか会えなかったクオッカが、日本にやってきました。

 オス2頭、メス2頭のクオッカを迎えたばかりの、埼玉県こども動物自然公園園長の田中さんにお話を聞きました。


クオッカがやってきたのは埼玉県こども動物自然公園

 4頭のクオッカワラビーが日本にやってきたのは、埼玉県こども動物自然公園。埼玉県東松山市にある動物園で、2020年5月現在は臨時休園となっています。

 40年の歴史を誇り、その記念にオーストラリアからクオッカがやってきました。

 現在、オーストラリア以外の動物園で飼育されるのは、なんと世界でここだけ。なぜ、実現したのでしょうか。

「2年以上前から準備をしていました。最初はまったくご縁のないところから、オーストラリアの動物園の会議などに積極的に参加し、希望を伝え、当園をアピールし、ようやく夢がかなったところです」(埼玉県こども動物自然公園 田中園長)

 オーストラリアとのコネクション作りからのプロジェクトだったのですね! でも、なぜクオッカだったんですか?

「当園は34年前にオーストラリアからコアラを寄贈されており、オーストラリア固有の動物の飼育環境が充実しています。

 ですから、40年の節目を迎えるにあたり、新たなメンバーを迎えるなら『クオッカしかいない!』と感じていたのです」

 確かに、埼玉県こども動物自然公園ではコアラの赤ちゃんが毎年のように誕生し、誕生の瞬間を捉えた動画が話題となったこともあります。

 この公園は、実は小さなオーストラリアだったのですね!

2020.05.26(火)
文=CREA編集部
撮影=埼玉県こども動物自然公園