季節のフルーツのおいしさが味わえる ベイク菓子がいっぱい

 早速、焼き菓子をご紹介しましょう。

 お店に入ってまず目に入るのが、3種類の「スクエアベイク」。四角くカットされたお菓子には、季節のフルーツが使われています。

 「紅玉りんご&ベリー」は、グラハムとビスケットのベースに、カソナードを振りかけた紅玉りんごと香ばしいアーモンドクランブル。ベリーがアクセントです。焼いたりんごのみずみずしさが魅力。

 「いちごとピスタチオ」は、ピスタチオペーストを混ぜた生地に、いちごとカレンツがたっぷり。ピスタチオの濃厚な風味に、いちごの甘酸っぱさが好相性。

 「デコポン&あんこ」は、豊かな酸味のデコポンとあんこのミスマッチが楽しい。

 「季節のフルーツのおいしさが味わえる焼き菓子。気候や気分で内容をどんどん変えています」と、宮谷さんはにっこり。

 夏は、ネクタリン、プラム、パイナップルなどを使ったそう。

 秋の「柿とウーロン茶とクリームチーズ」、アニス風味の「洋梨とクランベリー」、「ラ・フランス&ショコラ」など、意外な組み合わせも人気だったとか。

 「はちみつナッツのタルト」は、色々なナッツにアカシア蜂蜜をからめ、ヘーゼルナッツクリームに載せて焼き上げています。ザクザク、コリコリ、カリカリ……。

 ナッツの様々な食感が楽しめ、コーヒーにもよく合う。タルトは、季節のフルーツを使ったものも登場します。

 レモン果汁のさわやかな酸味の「レモンケーキ」、完熟バナナたっぷりの生地にくるみを加えた「バナナブレッド」といった、どこか懐かしい味わいのケーキも定番。

 フランス小麦ときび砂糖を使った優しいスポンジに、季節のジャムをサンドした、イギリス伝統の「ビクトリアスポンジケーキ」や、シナモン、ナツメグ、クローブといったスパイスが香る「キャロットケーキ」もあり、イギリス好きの方にはうれしいかもしれません。

初めての方には スコーンをおすすめしています

 「初めての方には、スコーンをおすすめしています」と宮谷さん。プレーンと、オレガノ、ブラックペッパーを効かせたチェダーチーズの2種類。

 外はカリッ、中はふわふわ、しっとりで口溶け抜群。パン生地に近い配合で、1晩寝かせているのだとか。「焼きたてをお出ししています」。

 「ブラウニー」でも、チョコを使い分けたり、ブレンドしたり。季節のフルーツを使ったベイク菓子も次々に登場します。

 「気まぐれで、ドーナツを作ってもいいかな。自分がやってきたフランス菓子の色を出したベイク菓子をどんどん作りたいと思っています」。

 これから登場するお菓子もとても楽しみ。おやつにぴったりのベイク菓子に興味津々です。

『GROOVY  BAKERS(グルービー ベイカーズ)』

所在地 兵庫県神戸市中央区海岸通4-4-3 ワコーレ海岸通I.C.  1F
電話番号 078-515-6590
Instagram @groovy_bakers_kobe

Column

そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行

生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。

2020.03.15(日)
文・写真=そおだよおこ