めずらしい丹波名産の黒豆を使った粽

 丹波篠山に、2019年6月、珍しい粽(ちまき)の専門店、それも丹波名産の黒豆を使った粽を売る店ができたと聞き、行ってきました。

 定番商品「丹波黒豆肉粽」は、黒大豆、豚肉、鶏肉、シイタケ、うずらの卵を醤油や黒糖で味付けして一晩寝かせ、生の餅米と共に笹の葉で巻いて、7時間から8時間煮込んで作ります。

 餅米を炒めて作る粽とは、食感が違うのだとか。食べる時は15分程ゆでます。

 粽の中から具材がゴロゴロ。そのまま食べてもさっぱりとしていて、十分美味しいのですが、添えられている粽の煮汁で作った特製の醤油だれと黒豆きな粉をかけると、香ばしく、さらに豊かな風味に。

 「黒豆と肉の旨みは、とても相性がいい」と店主の仲谷さんが言うとおり、ほんのり甘い黒豆と肉の脂の旨みが口いっぱいに広がります。

 もちもち、むちむちした独特の食感で、おなかがすいている時のおやつにオススメです。

 「肉粽」は、やや小ぶり。中には大きな豚肉の角煮が入っています。

 「丹波黒豆八宝粽」は、黒大豆はもちろん、アワビ、結び昆布、勝ち栗を入れた贅沢な逸品。どの具も縁起物なので、お祝いの手土産にぴったりです。

 11月中旬から3月中旬までの季節限定で、丹波で獲れるイノシシを使った「丹波黒豆猪肉粽」は、ボリュームたっぷり。猪肉の旨味を堪能できます。

2020.02.23(日)
文・写真=そおだよおこ