一緒にアートを鑑賞することで
よりポジティブな変化が生まれる
三ノ丸一帯は、光のovoid(卵形体)が輝く「自立しつつも呼応する生命の森」が広がる。
さまざまな大きさのovoidが見渡す限りを埋め尽くし、三ノ丸の奥に行くにつれ密度が濃くなる。
人がかき分けたり叩いたり衝撃を受けるとovoidは色を変化させ、その色に合った音色を響かせる。さらに周辺の仲間も呼応して同じ色に変化し、同じように音色を響かせ、空間全体に光と音色が広がっていく。
二ノ丸へ続く並木道には、立ち続けるovoidと、その光を受けて輝く木々が続き、ゆっくり呼吸しているかのように強く輝いたり消えたりする。
人に押されて倒れそうになったり、衝撃を受けると色を変化させ、音に合わせて人が心地良いと感じる音色を奏でる。
並木はトンネルのように光が伝播し、両入り口から広がる光で木々が幻想的に光り輝く。
奥から光が押し寄せると、同じ空間に人がいることを感じ、普段よりも人の存在を感じることができる。
二ノ丸から本丸に向かう渡り廊下の襖には、荒々しい波を描いたインスタレーション作品「Black Waves of Kochi Castle」が映し出される。
展示期間は12月19日(木)まで。12月20日(金)~2020年1月13日(月・祝)の期間は「Waves of Light of Kochi Castle」が展示される。
リアルな波の映像はコンピュータ上の空間で水の動きをシミュレーションしたもので、立体的に描いた線の集合体でできている。光の線で表現した波は全く同じ瞬間はなく、あたかも生き物であるかのように生命力を感じる。
その波を見ていると作品世界に入り込むような感覚に陥り、波に憑依するような、自然と自分との境界がないような感覚になるのだ。
チームラボ 高知城 光の祭
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チームラボ 高知城 光の祭
2019.11.27(水)
撮影=佐貫直哉