チームラボ 高知城 光の祭
2019-2020が開催!
日本三大夜城のひとつとして知られる高知城で、2020年月1月13日(月・祝)まで「チームラボ 高知城 光の祭 2019-2020」が開催。
さまざまな分野のスペシャリストから構成されているアート集団「チームラボ」により、街を物理的に変えることなく“街が街のままアートになる”アートプロジェクト「Digitized City」。
夜間演出やイルミネーションが評判の高知城がこの時期、インタラクティブな光のアートで幻想的に輝く世界へ変貌する。
日本で唯一、天守だけではなく本丸全体の建造物がほぼ完全に現存する貴重なお城で、高知の街のシンボルでもある高知城。
日本三大夜城に認定されており、四季を通じた夜間イベントの実施や城郭を生かしたライトアップなどの魅力的な演出で、昼とはまた違った夜の観光が楽しめる。
2018年は11万人もの来場者で大盛況となったアート展だが、今年はさらに期間を21日間延ばしての開催となった。
心地良さを追求した音や光の融合、人が介在することでアートがさらに変化し楽しめるようなポジティブな仕掛けなど、前回好評だったアート展をさらにアップデートしている。
まず追手門をくぐり階段を上がると、自然石をほとんど加工することなく積み上げた石垣が続く。数百年の歴史が刻まれ風化した城壁は、二ノ丸・三ノ丸のアート作品から伝播した光に呼応してまばゆい輝きを放っている。
二ノ丸の城壁には文字が降り注ぐ映像が投影され、その文字に人が近付くと、それぞれの文字がもつ世界が現れる。そしていくつもの映像同士が影響し合い、さらなる世界を創る仕組みに。
たとえば、漢字の「木」という投影に近付くと「木」が現れ、さらに誰かが「鳥」を表示させると、現れた「鳥」が「木」に留まる、というように人と人とが関わることにより新たな世界が創られる。
誰かと一緒に鑑賞することで、より楽しく変化に富んだアートを体験できるのだ。
会場の入り口から階段をあがり三ノ丸へ到着すると、約15メートルもの長さのスクリーンが現れる。
これは「お絵かき龍馬たち」という作品で、スクリーン上に草原が広がり、みんなの描いた高知にゆかりのある歴史上の人物やピープル(男の子や女の子)が映し出される。
併設のテントの中で坂本龍馬や板垣退助などの高知にゆかりのある歴史上の人物や、ピープルを紙に描くと、紙に命が吹き込まれ、巨大な草原の中で動き出す。
スクリーン上に登場した歴史上の人物にタッチすると喋りはじめ、ピープルに触れるとびっくりしたり喜んだり、様々なリアクションをとってくれる。
2019.11.27(水)
撮影=佐貫直哉