古き良き時代の面影を残す街は
映画『グーニーズ』の舞台にも

 アストリア市街は、港から立ち上がった丘にパステルカラーの家並みが続いています。スパニッシュ・コロンビア様式やヴィクトリア様式、スカンジナビア風など、どこかヨーロッパの雰囲気を感じる、なつかしい風情。

 この街並みが残されているのは、かつて栄えたサーモン産業が衰退し、1930~40年代から今日まで新しいビルが建造されていないから、だそうです。

 この古き良き時代の面影をとどめた街並みは、映画の舞台としてたびたび登場しています。なかでも『グーニーズ』は封切から30年以上が経ちますが、熱狂的ファンがいるらしく、いまだにグッズが販売されていました。

 州立公園や市街を歩いている時、ふと、どこからともなく「アウアウッ」とアシカの鳴き声が聞こえていました。

 アシカが暮らし、坂道が多く、巨大なアストリア・メグラ―橋がアイコン。アストリアはどこか、サンフランシスコと似ていますね。

アストリア

●アクセス ポートランド国際空港から車で2時間~2時間30分
●おすすめステイ先 エースホテル ポートランド
https://www.acehotel.com/portland/

古関千恵子 (こせき ちえこ)

リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。
●オフィシャルサイト https://www.chieko-koseki.com/

Column

古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!

2019.08.10(土)
文・撮影=古関千恵子