自分だけの香りを作り
心身を調える
ボディリメイクの後はインルームダイニングでタンパク質重視のディナーを食べ、就寝前にスパトリートメント(後述)を受けて一日が終わる。
翌朝はスッキリ、気持ちのいい目覚め。
2日目は、朝の深呼吸ストレッチでスタート。
前日のボディリメイクで呼吸法をしっかり学んで理解しているせいか、難しいことを考えずに、すんなりと“深呼吸モード”にスイッチできる。
このとき意識したのは、おへそのやや下にある丹田。ここに意識を向けながら深い呼吸に合わせてストレッチをしてみる。
「こうすることで、身体のすみずみにまで酸素が行き渡ります。血行がよくなり身体が温まれば老廃物も流れていくし、腕や足もしなやかに動くようになる。女性にとって丹田を鍛えることは、いいことずくめなんですよ」と、深呼吸ストレッチを監修したインストラクターの晴凪子さん。
ストレッチ中、空間に漂っていたのがいい香り。「星のや東京」オリジナルの、ゆずと生姜のアロマブレンドの香りだ。
いい香りは深呼吸をするきっかけになる。まさに、次のメソッドは、香りに焦点を当てたもの。
テーブルにずらりと並ぶのは、日本の植物から生成した和精油を含む12種類の天然エッセンシャルオイル。
嗅覚を研ぎ澄ませ、これらひとつひとつを嗅ぎながら、自分が心地よいと感じる香りを3~5種、見つけてゆく。
私が求めたのは「仕事、つまり原稿に集中できる香り」。
「これはちょっとエキゾチックかな」「夜、眠る前に嗅ぎたい香り」「温かな雰囲気で癒される」と、独り言を言いながら、雑念をなくすほどに集中。
選んだものをブレンドしたアロマオイルはとても気に入り、デスクに置いて活用している。
2019.06.30(日)
文=芹澤和美
撮影=鈴木七絵