きなこが香ばしい洲濱と
コーヒーの相性は抜群!

 カフェのメニューはいたってシンプル。

 おすすめは、洲濱2切れが付く「洲濱セット」。ドリンクは、コーヒー、紅茶、お抹茶から選べます。
 
「コーヒーは、大好きな北山のサーカスコーヒーのもの。おすすめブレンドはペーパードリップで、浅煎りのモカはフレンチプレスでお出ししています」

 オリジナルのマグカップにたっぷり注がれたコーヒーは、香り高く、程よい苦味が、きなこの香ばしさにぴったり。

 もちろん、お抹茶も紅茶も、洲濱によく合います。

 噛む程にきなこの風味と上品な甘さが口いっぱいに広がり、抹茶や紅茶の美味しさが引き立ちます。

 単品のドリンクも、ころんと愛らしいひと口サイズの洲濱「春日の豆」2粒付き。

 洲濱が初めてという人にも、お試しにちょうどいい供し方。伝統の和菓子とコーヒーの組み合わせの妙にすっかりはまってしまいます。

 「私自身が食べたかったから、作り始めたようなもの」と言う芳野さん。

 水分量の調整がなかなか難しいのだとか。毎日、ひとりでていねいに洲濱を作っています。

 棹物の「洲濱」は、2日前までに予約が必要。「春日の豆」は、予約不要で取り置きも可。

 伝統の日本の味を、コーヒーと合わせて楽しめる、現代の京都らしい貴重なお店です。

すはま屋

所在地 京都市中京区丸太町通烏丸西入ル常真横町193
電話番号 075-744-0593
https://twitter.com/suhamaya193

宗田洋子(そおだ よおこ)

ライター。神戸生まれの神戸育ち。神戸を離れたことがない神戸っ子。ライター歴30年以上で、関西の雑誌の取材だけでなく全国誌でも関西取材を手がけ、老舗から新店まで回ったお店は数知れず。移り変わる街を見続けてきた。食いしん坊で飲んべえ。

Column

そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行

生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。

2019.04.14(日)
文・撮影=そおだよおこ