――佐藤さんといえば「みいつけた!」のサボさんですが、サボさん役はどういう経緯で決まったんですか?

 オーディションでした。イケテツ(池田鉄洋)さんの「表現・さわやか」の舞台に出ていたとき、NHKの方が観てくれていたみたいで、オーディションに呼んでいただいたんです。サボさん役に決まったときは、本当に嬉しかった! ここが僕のターニングポイントです!

――どういう役作りをされているんですか?

 基本は、佐藤貴史のまんまでやっています。サボさんのいい加減だけど憎めないキャラクターが、僕自身のちょっと適当でいい加減な部分と重なって、見事にハマりました!

 こうやったらもっと面白いだろうなっていうアドリブを差し込んで、絶対に台本以上のものを視聴者の皆さんにお届けできるように毎回心がけています。

 大人も子供も含めたすべての視聴者が見て面白い! と思ってもらえるのが理想ですけど、まぁよくスベってますよ(笑)。そこを含めて、サボさんというキャラクターを愛してくれたら嬉しいです!

――気に入っている後輩を教えてください。

 それはもう愛下哲平ですよ。事務所の後輩なんですけどね。こいつは人をダメにする後輩です。こいつがいたら何にもしなくていい。

 お店の予約はしてくれるし、褒めてくれるし、誕生日もお祝いしてくれるし。こいつの腹黒さなんかも知っているんですけど、でも可愛い。

 ただ、こいつは誰にでもいい顔するんですよ。だって彼は“世界の後輩”ですからね。本当は僕だけの後輩でいて欲しいのに……(笑)。

――可愛がられている先輩は?

 荒川良々先輩です。荒川さんは男気の塊でね。「佐藤、焼肉行こう」って誘われて行っても、自分は食べずに酒ばっかり飲んで、肉を焼いて配っているだけ。それでいて会計はしてくれて……素敵な先輩ですよ。

 1歳しか違わないんですけどね、スケールが違う。荒川先輩には絶対に足を向けて寝られないです。

――仲の良いタレントさんや役者さんは誰ですか?

 いっぱいいるからなぁ……自分で言うのもなんですけど、めちゃくちゃ顔が広いと思います。

 番組を一緒にやっているサバンナの高橋茂雄はプライベートでも仲良いですね、ボードゲーム仲間でもあるし。他にはオフロスキー役の小林顕作さんかな。あと、拙者ムニエルの加藤啓も仲良いです。

 「みいつけた!」の立ち上げから一緒に仕事をしている作家のふじきみつ彦は、同い年で一人っ子で甘えん坊で親友ですね!

2018.12.12(水)
構成=FUNFUN
文=濱野奈美子
撮影=佐藤 亘