Magnificent View #1394
カディーシャ渓谷(レバノン)
(C)Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages
中東のレバノンきっての絶景が見られる場所と言われているのが、中央部のレバノン山脈にあるカディーシャ渓谷。標高3087メートルの山域にレバノン杉が群生し、一帯は世界遺産に登録されている。
かつて、レバノン杉は山脈全体を埋め尽くしていた。古代ローマ時代、この地に暮らしていたフェニキア人は、レバノン杉を使って船を造り、航海に出たことで繁栄したという。
国旗にも描かれているレバノン杉は、この国のシンボルでもある。だが、長い年月に渡り伐採を続けた結果、現在は国全体で約1200本までに激減。カディーシャ渓谷には、そのうちの約400本が生息している。この風景は美しいというだけでなく、貴重でもあるのだ。
天候がよければご覧のような絶景が見られるが、曇りの日もなかなかのもの。雲や霧が谷にかかると、神秘的な雰囲気となる。
文=芹澤和美
