子ども向けの施設と侮るなかれ
手に汗握るプラネタリウム・ショーも

ハーバーサイドにあるサイエンス・センター、ウィー・ザ・キュリアス。

 活気あふれるハーバーサイドにあるウィー・ザ・キュリアスは、「なぜ? どうして?」に答えるインタラクティブ型のサイエンス・センターです。週末や長期休暇中には、子どもが楽しみながら、科学を学べる仕掛けが多数。

この銀色の巨大ボールのなかは、なんと3Dプラネタリウムなのです。

 大人にとって特に必見なのは、銀色の巨大ボールのなかに設置された英国初の3Dプラネタリウムで、バーで飲み物を買って持ち込める16歳以上限定の夜のショー。まるで宇宙に放り出されたかのような手に汗握る迫力で、椅子に座っているのにフラフラしてしまいそうな臨場感です。

 ピンク・フロイドのアルバム『Dark Side of the Moon(狂気)』にインスパイアされて2001年にアメリカで制作された音とヴィジュアルのショーは、連日満員御礼の盛況ぶり。早めにチケットをゲットするのがおすすめです。

ブリストルを拠点とするアードマン・アニメーションズお馴染みのキャラクター、ウォレス&グルミットの展示も。夜にしたり、昼にしたりすることができる装置が付いています。

We the Curious
(ウィー・ザ・キュリアス)

http://www.wethecurious.org/

歴史と文化を感じさせるスポットがいっぱい

Mシェッドでは、蒸気機関車に乗ることができます。

 ブリストルには、ほかにも楽しみながら知的好奇心を満足させてくれる見どころが満載。

 蒸気機関車体験ができるブリストルの生活博物館ともいえるMシェッド、英国に現在も営業している劇場としては最古のオールド・ヴィック、世界でも珍しい側廊と中央の通路の天井が同じ高さのホール式のブリストル大聖堂など、徒歩圏にいくつもの必見スポットがあり、コンパクトに効率よく見て回れるのが魅力です。

いまも公演を行っている、英国で現存する最古の劇場オールド・ヴィック。改築前の姿。(C)JonCraig.co.uk
現在、大型改装中のオールド・ヴィックの完成予定図。9月に改装工事が終了予定です。(C)Haworth Tompkins
ブリストル大聖堂は、市役所のすぐ近くにあります。

M Shed
(Mシェッド)

http://www.bristolmuseums.org.uk/m-shed

Bristol Old Vic
(オールド・ヴィック)

http://bristololdvic.org.uk/

Bristol Cathedral
(ブリストル大聖堂)

http://bristol-cathedral.co.uk/

【取材協力】
英国政府観光庁

http://www.visitbritain.com/jp/ja

安田和代(KRess Europe)
日本で編集プロダクション勤務の後、1995年からロンドン在住のライター編集者。日本の雑誌やウェブサイトを中心に、編集・執筆・翻訳・コーディネートに携わる。
ロンドンでの小さなネタをつづったフェイスブック www.facebook.com/kresseuropelimited
運営する編集プロダクションのウェブサイト www.kress-europe.com