「オーガニックは効く」を初めて知った
フランキンセンスの美肌力
ニールズヤードと言えば見逃せないのがスキンケア製品だ。ナチュラルやオーガニックを謳ったコスメって「肌に優しい」イメージを持つ人も多いけれど、ニールズヤードの“効果”の追求は半端じゃない。
「安心・安全で、オーガニックであるのはもちろん、確かな肌効果を求めるのが今のニーズ。商品を開発する際はハーバリスト、ホメオパス、アロマセラピストなどのエキスパートが意見を出し合い、原料の選定から処方、テクスチャー、香りの設計すべての過程において専門知識を持つチームで製品化されます。植物の力を最大限に引き出し、植物を効果的に組み合わせる“ハーブ フォーミュレーション”こそニールズヤードの強み。完成した製品の多くが厳格な基準で知られるソイルアソシエーション(英国土壌協会)の認定を受けたオーガニック製品です」(鷹見さん)
なかでもフランキンセンス インテンス シリーズは最もニールズヤードらしい“攻め”のエイジングケア。
「フランキンセンスは香料としての歴史も古く、クレオパトラが愛した香りとして知られていますが、実はスキンケアに取り入れたのはニールズヤードが初めて。ブランド創設時に初代クリームが発売されて、その後、フランキンセンス シリーズとしてラインナップが拡大。2014年にフランキンセンス インテンス クリームが誕生し、セラム、アイクリームが加わりプレミアム エイジングケア シリーズに。日本のお客様にも好評でクリームは購入された3人に1人がリピーターに、セラムは全国で15分に1本売れている人気製品です」(鷹見さん)
フランキンセンスは葉や茎の抽出液と思っている人もいるけど、実は木から分泌される樹脂のこと。空気に触れると固まる。優れた抗酸化力を持ち、乾燥から肌を保護し、ダメージを修復する働きがあるという。これにミルラを組み合わせ、クチナシ幹細胞エキスやパーム油をバイオ発酵させたペプチドブレンドなど独自のボタニカル成分を配合。
「フランキンセンスとミルラの掛け合わせは大学との共同研究により効果が実証されたもの。香りは3種のフランキンセンスをベースにベルガモットやネロリなどを組み合わせ、ニールズヤードならではの落ち着きをもたらす香りに」(鷹見さん)
私の鉄板ケアはセラムとクリームのダブル使い。肌の感触がみるみるなめらかになってみっしりとしたハリに変わる。香りもとろけそうに心地よくて疲れた夜はブルーの容器に手が伸びちゃう。
「ブルーボトルはフランスでは劇薬を入れる瓶。そんなボトルにフランキンセンスの素晴らしい香りとテクスチャーが入っていたらサプライズになるはずと、創業者ロミーのアイディアから生まれたもので30年以上変わっていません」(鷹見さん)
次のブルーボトルの中身はどんなサプライズがあるのか、すごく楽しみ!
2018.01.25(木)
文=吉田昌佐美
撮影=吉田健一