10個のやることは瞬時に3個に

 育休後、職場復帰をして飯島さんがとにかくビックリしたのは、時間がなさすぎることだった。

 「昔だったら、TODOリストの全部を片っ端からやって、終わるまで帰らないという仕事のやりかたでした。今は、10個のやるべきことを瞬時に3個に絞ります」と笑顔の飯島さん。

 できなかった7個をすべて翌日に回すわけではない。即座に次の部署に渡すものもある。一方で、納期を先に設定するものもある。

 たとえば分厚い資料は、中身がよくわからず結局やりとりが長引く要因にもなる。エッセンスが見やすく、わかりやすい状態にした上でアウトプットできれば、お互いにやり取りも減らせて効率的になる。そのために、ときには納期を遅めに設定し、より時間をかけてシンプルに作り上げてからアウトプットする。優先順位を付けるだけではなく、作業を自分の中でうまく分割する。

 「若いときは、どうしても早くアウトプットするというところに注力しがち。でも退社時間の決まっているママたちはそれだけではやっていけないから、皆さん工夫していると思います」と控えめに語る。

保育園の帰りに公園でひと遊び!

保育園帰りに公園で友だちと遊ぶひとときは大事にしたい。まっすぐ帰ってTVをずっと観るより健康的!

 定時退社をして保育園へお迎えに行くのは飯島さんの役割。もう少し遊びたい子どもと、その友だちと、公園でひと遊びして帰ることもしばしばだ。30分ほどでもママ同士で情報交換をしたり、自分の子どもが友だちと遊ぶ様子を見ることができる、貴重な時間だ。

 家に帰る前に夫のレストランに寄り道をして、野菜やお惣菜をピックアップすることも。「私が料理をするのは週に2~3回くらい。手際がいいので料理は夫にお任せすることが多いんです」とニコリ。

夫の用意する朝ごはん! プロの技で、盛りつけもきれい♪

 今年の年末でレストランは3周年を迎える。オープン時は大変な思いをしたものの、今は日曜を定休とし、家族で一緒の時間をとれるようになった。ランチタイムに子連れで行けるレストランとして認知されるようになり、少しずつ軌道に乗ってきたと感じている。

 「人生はチャレンジ&アドベンチャー」と語る飯島さん。山あり谷ありの人生を受け入れながら、楽しむことを忘れず、さらに高みを目指して歩き続けている。

Column

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2017.11.15(水)
文・撮影=HITOMINA