飯島里枝(いいじま りえ)さん
家族:夫、長男(3歳10カ月)
会社名:株式会社ベネッセコーポレーション
肩書き:チャネル開発部幼児デジタル推進課<こどもちゃれんじ>WEB担当
勤務体制:9:00~17:00(フルタイム)

独身時代から幼児教育の情報に触れる

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 2008年に第2新卒としてベネッセコーポレーションに入社した飯島さん。配属されたのは<こどもちゃれんじ>のWEBチームだった。独身だった飯島さんにとって「こどもちゃれんじ? WEB?」と意外な気がしないではなかった。

 しかし、配属されたチームは「これからはWEBの時代。盛り上げていこう!」という活気にあふれていた。「今にして思えば、独身時代に幼児期の教育の培われ方を知ることができたのは、とてもよかったと思っています」。

 その後、ママ向けコンテンツの企画や中高生向けサイトなどの立ち上げを歴任。プライベートでは2011年に結婚、2013年に出産し、2015年春まで育休を取得する。

 しかし、飯島さんの育休期間は彼女の人生の中でも最もハードな日々となった。シェフであった夫の徹也さんがイタリアンレストランを2014年暮れにオープン、その準備を陰ながら手伝っていたが、オープン前に徹也さんが髄膜炎を患い、重症となる。育休中に、お店のサポート、保育園探し、子どもの世話、夫の看病が飯島さんの肩にのしかかったのだ。

 お店はなんとかオープンしたものの、宣伝するお金もなければお客も来ない。「毎日、光が見えない状態でした」と飯島さん。けれども、その人生の最大の危機にあっても「なんとか成功させて『あの時は大変だったね』と笑い話にかえたい、という気持ちでやっていました」というから、前向きで強い。

 2015年4月に職場復帰を果たしたころには、幸い徹也さんの病状も回復。子どもも比較的すんなり保育園に馴染んでいたので、飯島さんは仕事に対してやる気モード全開で臨むことができた。全く産後ボケもなく怒涛の勢いで仕事に入れたというから「災いを転じて福となす」とでも言えばよいのだろうか。

 「今でもいろいろと大変なことはありますが、あの時の辛さに比べれば、なんでもない。変な抗体がつきましたね。はははっ」と元気な笑い声を響かせる飯島さんにあっては、「災いも逃げ出す」なのかもしれない。

 職場復帰後は、<こどもちゃれんじ>のWEBサイト・デジタルマーケティングを担当。2016年から紹介制度の強化やサイト体験改善など、数々の実績を残してきた。また2017年からは、翌年の30周年に向けた様々なプロジェクトの中のひとつである『#のびるこラボ』というコミュニティを立ち上げた。

 これは、30年にわたり<こどもちゃれんじ>が研究してきた「非認知能力=学びに向かう力」という、幼児期に身に付けたい力の認知を広め、さらにお母さんたちと一緒に「10年後20年後に伸びる子に育てるにはどうしたらいいか」を考えていけるようなコミュニティに育てようという活動だ。

 飯島さんは母親のひとりとして、お母さんたちの悩んでいる課題を一緒に解決していきたいと考えている。「専門家の先生に子育ての質問や相談ができたり、各分野で活躍されている先生の最新記事がチェックできるような参加型のコミュニティにして、『伸びる子』の秘密を解明できたら……」と意気込む。

取材や打ち合わせを通して、専門家の先生に子育てで大切な話を母親目線で聞く。

 次のページでは、スーパーポジティブな飯島さんの仕事ぶりやプライベートを伺った。

2017.11.15(水)
文・撮影=HITOMINA