「春分」を過ぎ、夕暮れが少しずつ遅くなり始めるこれからの季節。
心も軽く活動的な気分になる頃合いですが……突然の立ちくらみに悩まされることはありませんか。今回は春に増える、そんな症状をケア&キュア。
感情が引き起こす、春のめまい!
3月の終わり。年度末を迎え、多忙な日々に追われ、精神的ストレスを抱える女性も多いことでしょう。
実はこんなちょっとしたイライラや感情の昂りが続くことで、めまいや耳鳴りなどの不定愁訴が起こりやすいのが、春の特徴でもあるのです。
長引くストレスは「内風」の火種に
ここで、恒例の左の五行相関図をチェックしてみましょう。春は「肝=肝臓」が「風=ふう」の影響を受けやすくなる季節です。
また漢方では、肝臓には血流量を調整したり、気の運行をスムーズにする働きもあるとされ、上記のような精神的なストレスが長く続くことで、気の流れは滞り、陰陽バランスが乱れ、ひどくなると「内風」という現象が発生すると考えられています。これによって肝臓の血流が不足し、ふらつきが起こりやすくなるというわけです。
とはいえ、現れる症状は人によりさまざま。めまいのほか、耳鳴りや頭痛などを訴える人もいるのが難しいところです。
2012.03.30(金)
text:Akane Tanaka