ホエールウォッチングも楽しめる

1901年建造の灯台。バイロンベイのアイコン的存在です。

 アドバイスに従い、バイロン岬の手前のコインパーキングに駐車。

 坂道を登っていくと、真っ白な灯台が岬の上にそびえているのが目に入ります。1901年に建造された歴史ある灯台から望む景色の素晴らしいこと!

 坂道をふり返ると、岬の西側にはバンドウイルカが遊びにくるワテゴスビーチ、東には雄大な弧を描くタロービーチが続いています。

灯台の近く、ワテゴスビーチを見下ろせるカフェにて。
メルボルンで知り合い、共に旅をしているパッカーたち。「サーファーも、クジラもここからは見えるんだ」。

 駐車場へ戻る途中、熱帯雨林の間からタロービーチへ向かって中空に突き出したデッキを見かけました。

 行ってみると、3人のバックパッカーが、なぜか散髪をしつつ、気ままに過ごしていました。デンマークやアイルランド、イングランドなど、出身は異なりながら、メルボルンの宿で知り合いになり、一緒に旅をしているそう。

「ここからだと、沖をクジラが行ったり来たりしているのが見えるんだよね」

ザトウクジラが出産・子育てにやってくるバイロンベイ。壁画にもクジラが。

 バイロン岬はホエールウォッチングでも有名です。6~8月は出産のために暖かい北へ、9~11月は子供を連れて南へ戻ります。タロービーチ沖では親が子供に、大ジャンプのブリーチングや、尾ヒレで海面を叩くスラッピングを教えている姿を見かけるとか。

2017.10.07(土)
文・撮影=古関千恵子