vol.04 BOUCHERON (ブシュロン)
ピアス「セルパンボエム」
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仕事柄、さまざまなジュエリーの楽しみ方を提案していますが、ピアスは基本的にアレンジができないアイテム。でも、自分らしく楽しむにはどうしたらいいのだろう? というのが、長年の私の課題でもありました。そこで思いついたのが、左右あえて違う色をしてみるという手法です。
ブシュロンの「セルパンボエム」から登場した色石のピアスは、石によって表情ががらりと変わります。例えば黄色のシトリンは太陽のような陽気さ、深いブルーのラピスラズリは月のような静けさを湛えたイメージ。対照的なふたつの石をあえて左右の耳につけてみると、どちらの方向から顔を見るかで、印象も違ってくるのです。ふたつの石のコントラストを、女性の持つ二面性と重ねてみても面白いと思います。
ピアスは通常両耳で売っているものなので贅沢な遊びではありますが、こんなアレンジをしてみると、いつもとは違う表情が楽しめると思います。
ペアシェイプのカラーストーンをYGのビーズで縁取ったピアス。「大きめのピアスは、エスニックなムードになるか、ゴージャスになるかのどちらかになることが多いのですが、これは宝飾感がありつつ、マダムっぽくもならない絶妙なデザイン。個人的にもとても気に入っています」と伊藤さん。
伊藤美佐季(いとう みさき)
ジュエリーディレクター、スタイリスト。フィレンツェに遊学、帰国後スタイリストに。つける人の個性を活かしたスタイリングは、女性誌のほか多くの女優からも支持が厚い。ジュエリーに関する講演などでも活躍。
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Column
伊藤美佐季のSource of yourself
ジュエリーディレクターの伊藤美佐季さんが指南する、大人のためのジュエリーの選び方と、つけ方のエッセンスを連載でお届けします。
2017.07.31(月)
styling=Misaki Ito
photographs=Masami Naruo(SEPT)
make-up=Nobuko Maekawa(Perle Management)
hair=shuco(3rd)
text=Miwako Yuzawa
CREA 2017年8月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。