HERMÈS
エルメスのシルバージュエリー

ピアス「エヴァー・シェーヌ・ダンクル」(SIL) 132,000円/エルメス(エルメスジャポン) ※SIL=シルバー

 シルバーというとカジュアルなイメージがありますが、エルメスには大人だからこそ似合う独特の雰囲気があります。構築的なデザインと、同じ銀色でもプラチナやホワイトゴールドとも違う質感、シルバーだからこそ出せるボリューム感のせいなのかもしれませんが、どこか知的なムードが漂っていて、個人的にも大好きなジュエリーです。

ブレスレット〈上〉「グラン・ラルジュ」(SIL) 279,000円、〈下〉「エヴァー・シェーヌ・ダンクル」(SIL) 304,000円、水着 61,000円、スカーフ(90×90㎝) 68,000円/エルメス(エルメスジャポン) ※SIL=シルバー

 今回は夏のリゾートをイメージして、シルバージュエリーを水着に合わせてみました。リゾートというと、カラフルなアクセサリーを合わせてしまいがちですが、こんな風にシルバーをポイントにするとシックな大人のスタイルに仕上がります。デザイン性の高いジュエリーを引き立たせるよう、水着はプリントではなく単色のブルーに。スカーフをアレンジしてターバンのように頭に巻くとよりおしゃれに見えると思います。

 これは、水着でなく普段のおしゃれでも同じこと。夏は、洋服をレイヤードするのが難しいからこそ、ジュエリー遣いで差が出ます。シンプルな装いにひとつつけるだけでぐっと洗練されて見えるのは、シルバーのジュエリーにも、エルメスならではの「スタイル」が息づいているからだと思います。

ジュエリーのクリエイティブ・ディレクター、ピエール・アルディならではの幾何学的でモダンなデザインが美しい。「エルメスのシルバーは清潔感のあるピュアなデザインが特徴。定期的にお手入れをして、艶感をきちんと保つと、このジュエリーらしさが引き立つと思います」と伊藤さん。

伊藤美佐季(いとうみさき)
ジュエリーディレクター。30代でイタリアに遊学、帰国後、スタイリストに。ジュエリーや洋服のスタイリングのほか、ジュエリーに関する講演なども行う。

Column

伊藤美佐季のジュエリーのある人生

ジュエリーディレクターの伊藤美佐季さんが指南する、大人のためのジュエリーの選び方と、つけ方のエッセンスを連載でお届けします。

2016.08.02(火)
photographs=Masashi Ikuta(makiura office)
styling=Misaki Ito
hair=ABE(M0)
make-up=ITSUKI(SIGNO)
text=Miwako Yuzawa

CREA 2016年8月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

いまの47都道府県いいとこどり。

CREA 2016年8月号

日本のいいとこ、いいもの、おいしいもの!
いまの47都道府県いいとこどり。

定価780円