5つ詰め合わせて、これで合計1,911円。おいしくて、かつ、財布に優しい。

 今回ご紹介するお店は広尾の「東京フロインドリーブ」。1924年、神戸で創業された「フロインドリーブ」というドイツパンとスイーツの草分け的なお店があり、その姉妹店が「東京フロインドリーブ」。広尾で開業して40年以上、長く愛されているお店です。

 ドイツの伝統的な製法で作られているパンとお菓子がいろいろ揃っていて、どれもおいしいのですが、なかでも私が一番おすすめしたいのがアーモンドパイ・プレッツェル(432円)です。

アーモンドパイ。アーモンドスライスがたっぷりのっています。ほんのり甘くて、サックサク。

 塩味のしっかりきいたパイ生地の上にたっぷりのアーモンドスライスをのせて焼かれた、実にシンプルなお菓子。1センチもない薄いパイ生地は、サクッとした心地よい歯ざわり。噛むごとに、口いっぱいにパターのおいしさと生地の香ばしさが広がります。

ドイツ菓子のお店らしいシンプルな箱。神戸のお店の創業者、ハインリヒ・フロインドリーブさんは、NHKの朝ドラ「風見鶏」の登場人物のモデルとなった人だそう。

 これがほかのお店のパイにはない味わいなのです。地味な見た目ながらも、一度食べたら、“フロインドリーブのアーモンドパイ”はしっかりと舌に記憶され、時々無性に食べたくなる。食べれば、いつもの味にほっとさせられて、でも、決して飽きることがない。たくさんの方から長く愛されるはずです。

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2017.05.23(火)