健康やダイエットのために何かやりたい。そんなときには、道具いらずですぐに始められるウォーキングに注目してみませんか?
「骨盤腸整ウォーキング」を提案する山崎美歩呼先生によると、正しい姿勢でウォーキングをすることで、猫背やO脚、おなかぽっこりも改善して、脂肪が燃焼するやせやすい体をめざせるのだそう。そこで、体のラインが変わり、姿勢よく美しく歩けるようになるための、10回レッスンを開講!
●第2回 美しい立ち方
1分間の「壁立ち」で
ぽっこりおなかにサヨナラ
正しく歩くためには、美しい立ち方ができることが基本です。簡単に美しい立ち方ができるようになるのが、壁に背をつけて立つ「壁立ち」。おなかぽっこりの改善にも役立つそう。
「姿勢をよくする方法として、『壁立ち』で体に覚えさせることは効果的です。かかと、お尻、後頭部を一直線に壁につけ、デコルテを開いて肩を前に巻き込まないようにします。壁と背中の隙間は手のひら1枚くらいが理想。隙間が大きい人は反り腰の可能性があります。
上半身はリラックスして、あごを引きましょう。『壁立ち』を続けると、背骨は自然と緩やかなS字カーブを描き、内臓も引きあがります。その結果、猫背が改善し、おなかの奥の方の腹筋が使えるようになり、おなか周りに脂肪がつきにくくなるのです。1日1分で構いません。毎日、歯磨きのときに壁立ちをするのもいいでしょう」(山崎さん)
ストレッチ(1) 壁立ち
壁立ちをすることで正しい立ち方を体に覚えさせ、その姿勢でウォーキングをおこなうことがポイントです。
(1) 壁に背中をつけて立ち、両手をまっすぐ持ち上げる。
(2) 一旦腕を前に突き出し、次に肩甲骨を壁押しつつけるように手を下ろす。
(3) 後頭部、肩、お尻、かかとを壁につけて、顔はまっすぐ前を向いて立つ。1分間キープ。
<ここをチェック!>
(1) 横から見ると、背中と壁の間は片手の手の平が入る程度。背中と壁の隙間がげんこつ1個よりも広くあいてしまう人は反り腰で腰痛になりやすい。
(2) 前から見ると、顔はまっすぐ、手のひらが体についている。
<こんな立ち方はNG!>
(1) 肩を壁につけようと思っても、前に浮いてきてしまう人は猫背。
(2) 「巻き肩」の人は、手の甲が前に向いてしまう。
2017.04.03(月)
文=垣内 栄
撮影=榎本麻美