JR大阪駅から徒歩約12分。そびえ立つ梅田スカイビルのすぐ近くにある小さなカフェが、松本永理佳さんが営む「elicafe by Cafe-inn」。お店の目印は、赤いテントと赤い立て看板。中に入ると、箱に入ったリンゴが並んでいます。そう、ここは、リンゴがテーマのカフェなのです。

お店の外のサインにもリンゴがあしらわれています。

 2014年にオープンしたお店は、1階がキッチンにカウンター2席とテーブル2席。階段を上がった2階は14席で、ギャラリーにもなっています。一角には靴を脱いで憩える席もあり、絵本が置かれていて、子供連れで訪れる客も多いのだとか。

左:リンゴ色の赤いテントが目印。
右:オーナーの松本さん。

 「飲食店を経営しようと決め、まず働いてお金を貯めました。それから3年間、コーヒーのお店と紅茶のお店でそれぞれ働きながら、物件探し。たくさんの物件を見た中で、ここの場所が気に入って」とにっこり。大阪駅や梅田駅からも歩いて来られて、どこか、ゆったりした空気が流れている場所です。

左:2階カフェスペース。ギャラリーでもあります。
右:2階には靴を脱いでくつろげるスペースも。

 念願のお店は、最初、コーヒーと紅茶とベーグル、リンゴがテーマでした。「『丸ごと焼きりんご』を出したら、大人気になって。青森や長野の生産者さんに電話をして、直接リンゴを送ってもらい、色々なメニューを考えました。リンゴについての本もたくさん読みました。知れば知る程、リンゴって奥深いんですよ」。

 取り寄せたリンゴをお店で販売したり、アーティストが作るグッズやポストカードも並べたりして、“リンゴのカフェ”として知られるようになりました。

お店で使っているリンゴも販売しています。

2016.10.09(日)
文・撮影=そおだよおこ