静かな朝を迎える「渓流モーニングカフェ」へ

朝のまだほの暗い奥入瀬渓流。

 翌日、早朝の5~6時に奥入瀬渓流で特別にオープンする「渓流モーニングカフェ」へ。人気スポットの白銀の流れまでシャトルバスで送ってくれ、そこでコーヒーをいただくという無料の人気アクティビティだ。50名の定員(宿泊客限定)はあっという間にいっぱいになる。

“渓流モーニングカフェ”でコーヒーを飲んでいる間に、夜が明け、太陽が輝き出す。

 まだ朝もやの残る奥入瀬渓流は、山に日が昇ってくるとキラキラと輝き、目の前で森の目覚めを感じることができる。落葉広葉樹林である奥入瀬の森には、倒木や瀬にも岩にもびっしりと苔が生え、緑のコントラストが本当に美しい。ところどころに咲く白いオニシモツケの花がまた愛らしい。温かなコーヒーを飲みながらのこの眺めは本当に贅沢だ。

ひんやりした森の空気のおいしさに驚く。

 見とれているうちに、あっという間に1時間が経ち、いったんホテルに帰って、ルーペや地図など苔さんぽの準備をする。長靴や寒冷時用のコートは無料貸し出しもある。

2016.07.31(日)
文=小野アムスデン道子
撮影=鈴木七絵