人類の英知を「発酵博士」が解説!『発酵食品と戦争』(小泉 武夫)
第二次世界大戦は日本の敗戦で終った。国民は戦争の恐怖からとりあえず逃れたものの、それからの生活は困窮を極めた。とりわけ大戦の終盤から終戦後しばらくの間は、食糧事情が極度に悪化し、普通なら捨てていたものまでさまざまに工夫して食べていたことが、国民からの生活体験発信や政府機関と地方自治体などの調査でわかっている。今の私たちにはとても信じられないことであるが、それが事実であり、ここにも戦争という蛮行の残忍さがあらためて物語られているのである。
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2023/09/06